第三種電気主任技術者を紹介!試験は高難易度!ビルメンで高収入を目指そう!

第三種電気主任技術者を紹介!試験は高難易度!ビルメンで高収入を目指そう!

目次

第三種電気主任技術者試験の難易度は?

<第三種電気主任技術者の難易度>

★★★★★★★☆☆☆

1日3時間程度で6ヶ月~1年間

 

過去の合格率・合格者数推移

 第三種電気主任技術者は、合格率10%を切る超難関資格です。全4科目をすべて合格しなければならないところも合格率を下げている要因です。

 一方で、科目合格は3年間効果が継続しますので、年に1~2科目ずつ合格を目指せるのはありがたい制度です。しかしそれゆえに、長く学習を続けられず、3科目以下の合格で途中断念してしまう方も少なくありません。

 受験を志す際には、ある程度の覚悟を持って、最後までやりきるつもりで臨みましょう。

 

 

第三種電気主任技術者試験科目

 

第三種電気主任技術者ってどんな資格?

資格の位置づけ

 第三種電気主任技術者は、電気事業法を根拠とする国家資格です。「電験三種」などと呼ばれます。

電気事業法より引用
(主任技術者)
第四十三条 事業用電気工作物を設置する者は、事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせるため、主務省令で定めるところにより、主任技術者免状の交付を受けている者のうちから、主任技術者を選任しなければならない。

 

 電気事業法により、ビルや商業施設など事業用電気設備の管理・監督行為は、電験三種の業務独占資格とされているのです。

 また、電気主任技術者には一種・二種・三種があり、それぞれ管理のできる電気工作物・設備の規模が異なります・

 

① 一種:すべての電気工作物
② 二種:17万V未満の電気工作物
③ 三種:5万V未満の電気工作物(出力5千kW以上の発電所を除く)

 

 

 

第三種電気主任技術者の受験資格とは?

 受験資格はありません。
 どなたでも受験できます。

 

第三種電気主任技術者の勉強方法は?独学?通信講座?

 第三種電気主任技術者試験は難関な国家資格です。
 試験内容も、電気工事士試験と違い「過去問を繰り返せばよい」というものでもありません

 そのため、独学では相当厳しいでしょう。通学・通信講座の受講をおススメします。
 ですが、最大手TACの講座を例にとると、1年近くの通学講座で約80回の受講があります。週2回ペースです。

 大半の方が働きながらかと思いますので、かなり難関と言えるでしょう。 

 

 

第三種電気主任技術者は人手不足で需要が高い!その業務とは?

  現在、電気主任技術者・電気工事士は経済産業省が対策に乗り出しているほど人手不足となっています。詳細は以下をご覧ください。

 参考URL:電気保安人材の中長期的な確保に向けた課題と対応の方向性について(2019年3月15日)

 そのため、いま数多くの求人情報が流れています。その求人は需要過多なだけあって、年収600万前後も多く高めの水準となっています。

 

求人情報にある「実務経験」のハードル

 では、電験三種を取得すれば簡単に高年収スタートが可能かというと、そういう訳でもありません。

 電気設備の管理は高いスキルと経験を必要とするため、数年の「実務経験」を求める求人が大半を占めています。それ故に人手不足になっているという側面もあります。

 電気主任技術者を目指すなら、すぐに「電気主任技術者」として活躍することを期待せずに、ビルメンテナンス会社や電気工事士として数年の実務経験を積みましょう。

 命の危険もある仕事ですので、まずは電気工事士を取得し、じっくりとスキル・経験を積みながら、ステップアップとして「電気主任技術者」を受験していくのが定番のルートではあります。

 

 

ビルメンテナンス会社の管理担当として

 電気主任技術者の見習いとして実務経験を積むために、最も多く取られている仕事が「ビルメンテナンス」です。

 ビルメンテナンス業は、電気管理・工事だけでなく、様々な業務があります。
 資格やスキルが不要な他の業務もあるため、電気管理・工事に関する実務経験がなくても、雇用する会社側としては十分戦力になるのです。

 そのため、まずはビルメンテナンス会社で管理に関する幅広い業務を経験しながら、ゆくゆくは「電気主任技術者」の資格を活かした仕事に転職していくという働き方があります。

 また、ビルメンテナンスには

 「電気工事士」「ボイラー技士」「危険物乙種4類」「冷凍機械責任者」

 といった資格取得も推奨されます。

 働きながら幅広い資格に目を向けることで、他の電気主任技術者と差別化することができるでしょう。

 

 

電気保安法人で「電気主任技術者」として活躍!

 「電気主任技術者」試験に合格したからには、「電気主任技術者」として働きたいものです。
 その働き方として最も目指すべき形とされているのが「電気保安法人」への就職があります。

 電気保安法人とはどういう法人でご存じでしょうか?

 電気事業法で、事業者が電気工作物を設置するときには、「電気主任技術者」の免状を交付されている者から「主任技術者」を選任しなければならないと定められています。

 しかし、各事業者がそれぞれ「電気主任技術者」を用意することが困難であるため、「電気保安法人」に外部委託することができるのです。

 したがって、「電気保安法人」は「電気主任技術者」の集団と言えるのです。

 電気主任技術者としての業務を行うための法人ですので、「電気主任技術者」が目指す就職先というのも頷けますね。

 

 

第三種電気主任技術者の年収は?

 電気主任技術者に試験合格しただけで実務経験がない場合には、無資格者や電気工事士とさほど年収に違いはなく、高くても年収300~400万程度に落ち着くことが多いでしょう。

 実務経験を積み、ビルメンテナンス会社で「主任技術士」に選任されたり、「電気保安法人」に即戦力として採用されれば、年収600万円以上が期待できます。

 

 

第三種電気主任技術者で独立できる?

電気管理技術者として独立!

 電気管理技術者は、電気工作物を設置する事業者から、管理業務を外部受託できる「個人事業者」のことを指します。

 つまり、「電気保安法人の個人版」です。

 個人の電気主任技術者ですので、当然自ら事業者に営業をかける必要がありますが、人手不足の業界ですのでチャンスは非常に大きいと言えるでしょう。

 ただし、「電気管理技術者」になるためには、電気主任技術者一種で3年・二種で2年・一種で1年の実務経験が必要で、さらに高額な機械器具を有していなければならず初期投資も必要です。

 チャンスは大きい分、ハードルも非常に高いのが電気管理技術者への道です。

 

 

電気管理技術者から、ゆくゆくは「電気保安法人」設立へ

 電気管理技術者としてある程度仕事が取れるようになれば、複数の電気主任技術者を集い「電気保安法人」を設立し、あなたが経営者兼プライヤーとなることも可能です。

 経験と実績がモノを言う世界ですので、10年20年かかるかもしれませんが、何度も言うように需要が多いビジネスということで、成功すればかなりの売上を上げることができるでしょう。

 

 

 

第三種電気主任技術者試験の受験を検討する方におススメの資格

まずはビル管理の実務を経験!

 

超難関エネルギー管理士で大幅ステップアップ!

 

 

 

おわりに

 いかがでしたでしょうか?
 今回は、難関ですが将来性の高い「第三種電気主任技術者」をご紹介しました。

 勉強時間も1,000時間は必要と言われており、合格後も実務経験がないとなかなか戦力になれません。

 一方で経済産業省が人手不足対策に乗り出しているというくらいですから、今後待遇面の向上も期待できます。

 苦労するだけの価値があるかもしれませんので、覚悟がある方はぜひ受験を検討してみてください。

 

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