福祉住環境コーディネーターの難易度は?医療・福祉・建築を繋ぐ仕事!

福祉住環境コーディネーターの難易度は?医療・福祉・建築を繋ぐ仕事!

目次

福祉住環境コーディネーター検定試験の難易度は?

過去の合格率・合格者数推移

 「福祉」に関する資格は、その道の仕事以外には縁が少ないことが多いのですが、福祉住環境コーディネーターは比較的幅広い領域に関連する資格です。

 東京商工会議所主催ということもあり、受験者数も1~3級合わせて年間3万人近くになっています

 介護士やヘルパーなど、福祉系の仕事だけでなく、医療系や建築系に携わる方も受験する、これからの時代にマッチした資格です。

 

 

福祉住環境コーディネーター検定試験科目

参考・引用URL:https://www.kentei.org/fukushi/testinfo.html(検定公式HP)

 一般的な「高齢者・障害者ケア」はもちろんのこと、住環境を中心に「環境」「建築」「用具」といった幅広い知識が問われます。

 試験勉強をすることにおいては範囲が広くて大変ですが、例えば介護士が建築の知識を得られたり、住宅関連の方が介護に関する知識を得られたりと、ご自身の仕事に幅を持たせるにはとても適した検定試験です。

 ご自身のスキルアップ・自己研鑽にもぜひ活用したいですね。

 

福祉住環境コーディネーター検定試験ってどんな資格?

資格の位置づけ

 福祉住環境コーディネーター検定試験は、東京商工会議所が主催する公的資格です。

 その名のとおり、「福祉・住環境」中心として、

医療・福祉・建築

 についての幅広い知識を問われる試験です。

 我が国の高齢化社会がますます深刻化する中で、高齢者・障がい者が自立した生活を送ることができる社会を創ることは大前提です。
 それを実現・提案するためには、様々な専門家たちの連携が必要です。

 幅広い知識をもった「福祉住環境コーディネーター」は、異なる専門家たちの間をつなぎ、調整することが求められています。

 また同時に、単に「高齢者・障がい者が住みやすい環境をつくる」だけでなく、あらゆる業界が「高齢化社会を前提としたビジネス」にシフトしていくことが求められています。

 今後、福祉住環境コーディネーターは、日本経済を発展させるための企業コンサルタントとしても、その活躍を求められるようになっていくかもしれません。

 

福祉住環境コーディネーター検定試験の受験資格とは?

 受験資格はありません。
 どなたでも受験できます。

 なお2級合格は、1級の受験資格になっています

 

福祉住環境コーディネーター検定って役に立つの?その業務とは?

 福祉住環境コーディネーターは業務独占資格ではありません。そのため、この検定で得た知識をそれぞれの仕事や生活で活かすことにより、資格の役割を発揮します。

 では、どういった仕事・場面で住環境コーディネーター検定が役に立つのか、見ていきましょう。

 

 

介護・福祉の現場でのスキルアップに

 最も資格の役割としては直結する仕事です。

 もちろん介護や福祉の現場に関する資格は国家資格「介護福祉士」「社会福祉士」がメジャーです。
 これらは介護の現場における「実務」を行うことを中心にした資格になっています。

 福祉住環境コーディネーターは、「住環境」を中心に、福祉にまつわる環境を整備することを主目的としてます。

 そのため、介護・福祉現場での経験と併せて習得することにより、

 社会の仕組みづくり ⇒ 現場での活用・実践 
⇒社会の仕組みづくり ⇒ 現場での活用・実践・・・

 

 といった循環(PDCAサイクル)を回すことができます。

 また、現場での業務に従事していると、様々な専門家とのつながりも生まれてくるでしょうから、その中で「仕組みづくり」をするためのコミュニティを築いていくことも可能です。

 現場のスペシャリストになるもよし、現場での経験を活かして独立するもよし。
 ノビシロのある活用方法と言えるでしょう。

 

 

住宅・リフォームメーカーでのスキルアップに

 住宅業界における「老後を意識した家づくり」は、いまの時代の必須項目となってきました。

 その中心となるのが「バリアフリー」ですが、昨今では「ユニバーサルデザイン」という考え方が普及してきました。

 年齢的な側面だけでなく、文化や国籍・性別や障害の有無など、誰でも不自由なく生活ができる家づくりのことです。

 住宅業界の顧客ニーズはもやは20~30代の日本人ばかりではなくなっています。

① 高齢者のリフォーム(バリアフリー化)
② 子供が独立後の転居(家族構成の変化による住まいのコンパクト化)

 

 こういったニーズの変化を、住宅・リフォームメーカーの営業は柔軟に適用していかなければなりません。
 単に自社の製品で人気のもの・売りたいものを勧めるのではなく、高齢者や障がい者、あるいは今後高齢者や障がい者になりうることを想定した提案をしていく必要があります。

 消費者も、まだ「住宅業界」と「福祉・介護」との関連が浸透していないため、営業マンが福祉・介護の視点で提案してくれることで、大きな信頼を獲得する要因にもなりえるでしょう。

 

 

家族の介護やご自身の老後に備えた準備に

 現在、介護問題が深刻化していることは皆さんもご存じかと思います。

 医療の発展等により人生100年時代と言われていますが、60~70代になって100歳近い親の介護をすることは体力的・精神的に想像を超える負担になります。

 大きなポイントとして、いかに高齢者の自立を促せるかが重要になります。
 身体は年々衰えていくことはやむを得ないのですが、そういった状況でもご自身でできることを増やしていく環境づくりが大切です。

 そういった知識を養うために、福祉住環境コーディネーター検定が役立ちます。

 

 

 

福祉住環境コーディネーターで独立できる?

 福祉住環境コーディネーター検定は業務独占資格ではないため、それ自体で独立できるものではありません。

 しかし、時代の流れは「福祉住環境コーディネーター」のニーズは高まっており、この知識を活かすことで独立の役に立つことは可能です。

ファイナンシャルプランナーの付加価値として

 ファイナンシャルプランナーは、人生のすべてをコンサルティングすることが役割です。
 当然その中には、高齢者または高齢者になるための準備期間も含まれます。

 そのため、「中高年齢層に強いファイナンシャルプランナー」として活躍するには、福祉住環境コーディネーターは強い味方になります。

 

 

高齢者・障がい者層をターゲットとした起業ビジネスへ

 前述したように、福祉住環境コーディネーターには、高齢者を意識したビジネスシフトに適応するための総合的な専門家としての役割が求められています。

 その方法として「起業」があります。

 「起業」と聞くと、「お金儲け」というイメージが先行してしまいますが、何より「世の中の役に立つものを生み出す」ことに他なりません。

 企業の大原則は、需要のあるもの・拡大できるものを生み出すことです。
 高齢者の住環境に関するニーズは非常に高く、今後も拡大していくと考えられます。

 福祉住環境コーディネーター検定で得た知識を、ビジネスに活かしていくことも大事な役割です。

 

 

福祉住環境コーディネーター検定を目指す人におススメの資格

ライフプランに強いファイナンシャルプランナーとして活躍!

 

宅建士として高齢者への最適な住まい提案を!

 

マンション管理士として幅広い世代に住みやすいマンション管理をコンサルティング!

 

介護福祉士として介護・福祉の現場で活躍!

 

社会福祉士としてより現場に近いところから福祉貢献!

 

 

 

おわりに

 いかがでしたでしょうか?

 福祉住環境コーディネーター検定介護・医療・建築といった幅広い領域をカバーする、専門性の高い資格です。

 すでに受験者数は年間3万人を超える人気資格ですが、今後ますますその需要は高まることと予想されます。

 介護・福祉の現場だけでなく活用できる場面は様々です。
 この資格を活かした独立・起業を考えてみてはいかがでしょうか。

 

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