ITパスポート試験の難易度は?対象者は?人気の理由とは!?
目次
ITパスポート試験の難易度は?
過去の合格率・合格者数推移
注目すべきは年間10万人に達しようという受験者数です。
試験がCBT(Computer Based Testing)方式で随時実施されるということもありますが、2009年からはじまったまだ10年程度の試験としては異例の人気試験と言えます。
そして、誰でもいつでも受験できる試験ながら、合格率50%前後というのはかなり高い水準です。
難易度はそれほど高くありませんので、情報系資格のスタートとして最適な試験となっています。
ITパスポート試験科目
あなたがもし初学者の場合、上表の試験科目を見ると「難しそう!」と思ってしまうかもしれません。
安心していただきたいのですが、用語は聞き馴染みがないかもしれませんが、「初学者向け」に作られています。
「パソコンやシステムが苦手」という方も、十分理解できる難易度です。
詳細について、以下で説明していきます。
ITパスポート試験ってどんな試験?
試験の位置づけ
「ITパスポート試験」は情報処理の促進に関する法律を根拠とする国家試験です。
ITパスポート試験は「情報処理技術者試験」のうちの一つで、最も初心者向けの試験です。
「情報処理技術者試験」は以下のように目的別に区分されます。
(1)ITを利活用する者
① ITパスポート試験
② 情報セキュリティマネジメント試験
(2)情報処理技術者
① 基本情報技術者試験
② 応用情報技術者試験
(1)はシステムエンジニアは別に据えて、自分は現場とシステムエンジニアの橋渡しになる方を想定しています。
そのため、実際にプログラミングをしたり、ウェブデザインをしたりすることはほとんどありません。現場のニーズをくみ取り、できることできないことを切り分けで、エンジニアやデザイナーとコミュニケーションをとることが求められます。
一方で(2)は、実際にプログラミングなどのシステム構築をする方向けです。
詳細は以下の記事で「基本情報技術者試験」について紹介していますので、ぜひご覧ください。
受験を考えている方は、あなたが目指すべき役割をしっかりと見極めて、選ぶと良いでしょう。
ITパスポート試験はどうやったら受験できるの?
受験の方法については以下をご参照ください。
参考URL:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/flow.html(ITパスポート試験公式HP)
ITパスポート試験の受験資格とは?
受験資格はありません。
どなたでも受験できます。
おススメの参考書は?
独学でチャレンジするなら↓がお勧めです。
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おススメの通信講座は?
システム初心者はより理解度を深めるため、講座の受講がお勧めです。
とはいえ、あまり難易度が高くない試験のため、費用もかけたくないですよね?
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ITパスポート試験って役に立つの?その業務とは?
ITパスポート試験は、あなたのIT知識を向上させ、それを証明するものですので、合格したからと言って「この仕事ができるようになる」といった業務独占資格ではありません。
あくまでもあなたのITリテラシーが向上することで、現在の仕事の成果につながり、結果として会社からの評価が高まったり、就職活動の幅が広がるものと捉えるべきです。
では、どのような業務に携わっている方にとってITパスポート試験が効果的か、以下で説明していきます。
1.業務システムの運用保守管理担当者
現代企業において、「業務システム」を一切使用していない会社はゼロといっての過言ではありません。
業務システムとは、ここでは例として以下のようなものを想定しています。
① 事業用システム
② 販売管理システム
③ 購買管理システム
④ 就労管理システム
⑤ 評価管理システム
⑥ 会計システム
⑦ 税務システム
⑧ 稟議・決裁システム
そして、こういった業務システムには、必ず運用保守管理担当者が存在します。
「各システム会社の製作会社が保守してくれないの?」
と思うかもしれません。
たしかに、よくあるケースとしては年額いくらかを支払って、運用保守サポートをしているシステム会社が多いです。
しかし、彼らは常駐していないケースもありますし、その会社の本業を詳しく知りません。
それでは緊急時の対応ができなかったり、お金をかけて使っているシステムを効果的に生かすことができません。
そこで、多くの会社ではその会社の事業をよく知っている社員に「システムの運用保守管理担当者」を配置します。
「運用保守管理担当者」は、他の社員と同様に採用されるケースもあり、もともとITシステムの知識がないこともよくあります。
システム要員として採用するケースもあるのですが、残念ながらそれではシステム制作会社の保守となんら変わりありません。
あくまで欲しい人材は、
会社の事業をよく知っている、システムに詳しい社員
なのです。
別に自分でプログラミングをしたり、データ構築をできる必要はありません。
という風に、現場とエンジニアの橋渡しになることが求められます。
必要なのは、プログラミング能力ではなく、ITリテラシーです。
「システムではこういうことができて、こういうことができない」
と判断する能力です。
さらに言えば、以下のポイントも抑えるべきです。
① システム構築にどれくらいのコスト(費用・時間)を要するか
② システムワークフローは内部統制上問題ないか
③ ユーザ視点で使いやすいものになっているか
④ 保守担当者・エンジニア間の引継ぎが容易に可能か
システム担当者と聞くと、
「プログラミングとかできないとダメ?」
「マクロも組めないんだけど?」
と敬遠しがちです。
しかし、そういった実務とは別です。
あくまでも現場とエンジニアの橋渡しなのです。
そういった役割に適しているのが「ITパスポート試験」の知識になります。
2.さらに橋渡し役を極めたい方は「情報セキュリティマネジメント試験」も
情報処理技術者試験のうち「情報を利活用するもの」を対象とした試験は2つあります。
ITパスポート試験はその下位の資格です。
ITパスポート試験では物足りない方、さらに知識を付けたり周囲との差別化を図りたい方は、情報セキュリティマネジメント試験に挑戦してみてください。
3.エンジニアへのステップアップとして
ITパスポート試験は「情報処理技術者試験」のうちの一つで、最も初心者向けの試験であることはご説明しました。
ITパスポート試験の上位には、「情報処理技術者」つまりシステムエンジニアがいることになります。
つまり、ITパスポート試験は、システムエンジニアへのステップアップとしての位置づけとしても捉えることができます。
昨今の急速なIT化の中、システムエンジニアの需要はますます高まっています。
しかし、文系出身者や営業出身者にとってはなかなかハードルが高く思えてしまいます。
そういった方にとって、「ITパスポート試験」はまさに入門編として最適です。
ここでITリテラシーを養い、自身を付けてからよりエンジニア実務に近い「情報処理技術者」のための、「基本情報技術者試験」にチャレンジしてみてはいかがでしょう。
基本情報技術者試験がシステムエンジニアとして独立するための第一歩であると考察した記事を以前に書きましたので、こちらもぜひご覧ください。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
いまやITに関する知識は、語学と並ぶほど企業では重要視されています。
需要と供給のバランス言えば、英語がしゃべれるよりも需要が高いかもしれません。
もちろん、ITパスポート試験に合格しただけでは不十分で、これをしっかりと活用できなければ意味がありません。
しかし、手ぶらでその世界に飛び込むより、ITパスポート試験の知識をもって飛び込んだ方が確実に有利です。
そして毎年10万人近くの方々が、この試験を受験しています。
つまり10万人以上の方が、受験していないあなたよりIT知識をつけようとしているのです。
「英語」か「IT」か、
必要な知識は人それぞれですが、いずれもあって損はない知識です。
時代に乗り遅れないよう、ぜひ今すぐITパスポート試験の勉強を始めてみましょう!
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ITに詳しくない方は、より理解度を深めるために講座の受講をお勧めします。