全商ビジネス文書実務検定の難易度は?社会人より高校生向けの資格!
目次
全商ビジネス文書実務検定の難易度は?
過去の合格率・合格者数推移
受験者数は全級合わせて20万人を超える大人気資格です。
パソコンに普段触れない人や、ビジネス文書の作成経験やWordの経験がない学生をターゲットにした試験内容のため、一般的なビジネスマンからすると1級でも難易度は高くありません。
過去問を見る限り、3年以上の社会人経験・Word経験があれば1ヶ月程度の学習で十分合格できるでしょう。
全商ビジネス文書実務検定試験科目
試験は筆記と実技(文書作成・タイピング)に分かれます。
<文書・筆記>
ビジネス用語やパソコン用語の意味を問われる問題、難読漢字の読み方を問われる問題がメインです。
例:「定型句登録」「ルビ」「JIS第2水準」の意味。「急騰」「繁栄」の読み。
<文書・実技>
文書作成ソフト(Wordなど)を使用して、指定された文書を再現する問題です。
表の挿入や、レイアウト、文字配置などのスキルが必要になります。
<速度・実技>
指定された文書を「速く」「正確に」タイピングする試験です。
<おススメの参考書>
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全商ビジネス文書実務検定ってどんな資格?
資格の位置づけ
全商ビジネス文書実務検定は、公益財団法人全国商業高等学校協会が主催する民間資格です。
主催協会からも分かるように、主に商業高校生や専門学校生がビジネススキルを習得するために受験することが多い資格です。学校によっては必修で受験をするところもあるようです。
そのため、基本的にはビジネス経験もなく、パソコンに触れることはあってもWordなどの文書作成ソフトを使ったことがない方を対象にしている検定になっています。
また受験料が700~1,200円と資格試験にしては非常に安く、50代以上でパソコンが苦手な方にとっても気軽にチャレンジできるため一定の需要があります。
一方で、試験自体の難易度は、ビジネス経験者にとっては「最低限」のレベルであるため、就職・転職が有利になったり社内評価が上がることは少ないでしょう。
全商ビジネス文書実務検定の受験資格とは?
受験資格はありません。
どなたでも受験できます。
全商ビジネス文書実務検定って役に立つの?就職・転職前に取得すべき?
新卒・派遣事務職の即戦力アピールに
前述しているように、「全商ビジネス文書実務検定」で得られる知識は、社会人にとっては「当たり前の知識」です。
事務職のように毎日パソコンを使う仕事をすれば、3か月程度で2級レベル、半年か遅くても1年程度で1級レベルのスキルを習得することができます。
ただ、「当たり前の知識」とは言うものの、企業側としてはイチから教える手間が少なくなるというメリットがあります。
仮に採用選考で、経歴やコミュニケーション能力がほとんど同じ就職希望者が面接に来た場合、パソコンスキルがすでにある方が「即戦力」として採用されやすくなるでしょう。
そのため、これから就職活動をしようと思う高校生や、就業経験のない主婦の方が育児中に学習するのには向いている資格と言えます。
「転職」のために勉強するのはやめましょう。やるなら「働きながら」がおススメ
学生ではない社会人の年齢の人が、
・・・というのは絶対におススメしません。
学生ならともかく、仕事をしないで当検定の勉強をするのは無駄でしかありません。
この資格を保有有無で、選考に大きな影響を与えることはほぼないでしょう。
そのため、さっさと就職して仕事をしながら覚えた方がよっぽど身になります。
よほど自信がなければ、働きながら学習しましょう。
そこそこ学歴のある大学生は他の資格がおススメ
高校生であれば、「高卒で就職する」という前提で当検定を受験するのはアリだと思います。
しかし、それなりの大学に通っている大学生は別です。「就職活動」のために大学生が当検定を学習するのはおススメできません。
繰り返しになりますが、この程度のスキルであれば仕事をしながらすぐに習得できます。採用選考にもほとんど影響ありません。
就職活動のアピールために資格を取りたいのであれば、簿記やFP、その他専門的な資格を取得するべきです。
また、資格でなくても一般企業志望であれば経済の勉強をしましょう。
その方が採用面接時の話題にもなりますし、今後あなたのスキルとしても活用できることでしょう。
全商ビジネス文書実務検定で独立・起業できる?
当検定は高校生や新卒レベルの知識のため、独立や起業に直結するものではありません。
独立や起業を目指す人は、「当然に合格できるレベルのスキル」をもっているでしょう。
全商ビジネス文書実務検定を検討する方におススメの資格
総合的なビジネススキルを付けるなら「秘書検定」が一番おススメです!!
ビジネス学習意欲の高い高校生は「商業経済検定」がおススメ!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は高校生やパソコンが苦手な人向けの資格「全商ビジネス文書実務検定」をご紹介しました。
最近ではスマホで十分な若者が多いため、意外とパソコンの「タイミング」が苦手な学生が多いそうです。
そのため、社会人になってタイピングが遅かったり、ショートカットキーが全く使えないという人が多く、企業の先輩社員も困ってしまいます。
学生のうちにある程度の文書作成スキルを身に付けることができますし、学生のサイフにやさしい受験料ですので、高校生はぜひチャレンジしてほしいと思います。