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「社会保険労務士」は人事・労務系の数少ない国家資格であり、合格率6%前後という超難関試験に合格する必要があります。
難関ではありますが、昨今、働き方改革や過労死問題などで社労士の活躍の場は広がりを見せている有望な資格です。
また、会計・法務・システムなどと組み合わせることで、企業コンサルタントとしての役割もあり、独立・開業をしやすい資格でもあります。
非常に実益の高い社労士資格ですが、合格率に表れているように難易度は非常に高く、試験範囲も広く、短くても半年~1年の勉強は必要になるでしょう。
そのため独学で合格することは非常に難しく、ほとんどの合格者は予備校やオンラインスクールの講座を受講しています。
ひと昔前は、資格予備校と言えば「TAC・大原・LEC」といった大手が主流でした。
難関だけあって、大手予備校で受講しようと思うと20~30万円程受講料がかかってきます。
どこも高額でなかなか受講に踏み切れないのが実態です。
しかしここ数年で、新興の「通信講座会社(オンラインスクール)」が続々とできてきており、安価で優秀な講座があります。
そのひとつが「スタディング」です。
今回は、スタディングの社労士講座が社労士資格講座最安値であり、大手に比べて人気の理由・他社通信講座に比べたメリット・デメリットを詳細に調査しましたので、解説していきます。
「安いから」
という理由だけでこの難関資格の講座を決めるのは大変危険ですので、この記事を読んで、ご自身に合うか見極めてください。
なお社労士試験のスタディング通信講座を検討するにあたって、必ず、
の通信講座と比較するようにしてください。(上記テキストから各講座の分析記事にリンクします)
また、社労士講座9社の比較・解説をしているので、こちらも併せてご覧ください。
目次
大手資格予備校に比べて安い理由
① 価格を比較してみた
こちらは2023年11月時点のスタディング社労士講座のカリキュラムです。
基礎講座だけでなく、演習講座・直前対策講座の講義動画、模擬試験も付属して「63,800円」という価格です。
スタディングの「社労士合格コースフル」と同等カリキュラムの大手予備校講座価格は以下のとおりです。
<通信講座価格>※( )内は通学
スタディング:63,800円
TAC:275,000円(275,000円)
大原:235,000円(240,000円)
LEC:245,000円(245,000円)
このように、スタディングの通信講座は大手予備校に比べると3分の1から4分の1という驚異的な安さなのです。
② 講義時間を比較してみた
価格がここまで安いと、「質が低いから安いんじゃない?」と思われるかもしれません。
講義の質は比較しづらいため、講義動画の時間で比較してみました。
<動画講義の視聴時間>
スタディング:171時間(基礎講義139時間+直前対策21時間+演習講義11時間)
TAC:255時間
※総合本科生Basic+Plus
大原:205時間
※社労士合格コースinアドバンス16
LEC:201時間
※基礎+合格コース
いかがでしょうか?
講義時間だけ見ると、大手の6~7割といったところでしょうか。
これをどう見るかは、講座選びには非常に重要です。
<悪く言えば>
▼ やっぱり大手に比べるとボリュームが少ない
▼ 大事なところが抜けてるのではないか
▼ 解説が浅くて理解しきれないのではないか
<良く言えば>
▼ 専用スタジオでの通信用収録のため、動画に無駄が少ない
▼ 合格に必要な内容に厳選されているため、無駄が少ない
▼ 講義は最低限で、問題演習に時間を割ける
基礎講義(インプット)の長短については正直好みでしかありません。
様々な方がいらっしゃると思いますので、自分に合った講座を選択するとよいでしょう。
ですのでこのデータからは、
少なくともスタディングが「価格が安い=手抜き」ではない
ということを理解していただければと思います。
スタディングの講座はなぜこんなに安いの?
ではなぜスタディングの講座は他社に比べてここまで価格を抑えられるのでしょうか。
それはビジネスモデルに秘密があります。
通学講座は、優秀な講師や教室の数に限りがあります。
講師の人件費や教室の賃料を回収するために、単価を上げざるを得ません。
一方で通信講座は、一度撮影してしまえば不特定多数に配布することができるため、場所代がほとんどかかりません。
スタディングの場合、専用スタジオがありますので、設備代の初期コスト・スタジオの場所代はかかりますが、全国展開する予備校に比べれば大したことはありませんね。
また、講師も優秀な人材を一人確保できればよいですから、採用・研修費もギリギリまで抑えることができます。
そのため、価格を抑えられるのです。
と思うかもしれません。
しかし残念ながら、「通学講座」をメイン事業としている企業が「通信講座」を安く提供してしまうと、メインの「通学講座」を受講する人がいなくなってしまいます。
そうならないために、通信講座を通学講座並みにせざるを得ないのです。
つまり、
「価格が安い = 質が低い」ではない!!
ということをしっかりと理解しておいてください。
スタディング社会保険労務士講座の特徴は?
価格が安いから質が低い、ということではないということは理解いただけたかと思います。
ではここから本題で、スタディング社会保険労務士講座の良いところ・悪いところを分析しましたので、解説していきます。
下表はスタディングの社労士講座に向いてる人・向いていない人の特徴です。
向いてる人 | 向いてない人 |
仕事や学校が忙しいので通信講座が良い | しっかり時間を取れるので通学講座が良い |
テキストは持ち運びに便利な電子書籍派 | テキストは馴染みのある紙派 |
講義は最小限にして、過去問をひたすら繰り返したい | 理解力がないので基礎講義に時間を取りたい |
カリキュラムはある程度決められていたほうがいい | 自分でカリキュラムや進め方は決めたい |
結論から見るとこのように分けられるのですが、その理由をこれから詳しく解説していきますね。
スタディングの社労士講座の合格実績は?口コミは?
講座選びにおいて、カリキュラムや教材ももちろん大事ですが、何より「合格実績」は気になりますよね。
しかし、スタディングの社労士講座は2019年8月に開講したばかりの新しい講座のため、まだ合格実績はありません。
代わりに、受講者の口コミを紹介します。
引用URL:公式HP(受講者の声)
やはり、スタディングの講座を選択した方は、
「時短学習にコミット」
「隙間時間を活用」
といった点に惹かれた方が多いようで、実際に受講しても実感できているようですね。
社労士は働きながら取得する方がほとんどですので、非常に重要な要素となります。
スタディングのカリキュラムは?
スタディングの初学者向け講座は以下のとおりです。
レギュラーコースとフルコースの違いは、約1万円で「直前対策答練」「全国模試」を受講できるかどうかです。
スタディングの特徴のうち、私が重要だと思うところはこちらです。
<管理人が重要だと思う特長!>
(1) 音声だけでも理解できる通信講座専用の講義
⇒通学講座を録画しただけの通信講座では、無駄が多いうえ分かりづらいです
(2) 1.5倍~3倍速対応
⇒通信講座の醍醐味。2回目・3回目の復習に便利
(3) スマホに記録される問題集・過去問集
⇒紙の問題集にチェックするのは非効率!すべてアプリがやってくれます
(4) オリジナル模試付き
⇒過去問だけだと「慣れてしまう」ため、オリジナルは重要!
(5) 演習パートの解説はない
⇒演習の解説講義は不要です。テキスト解説で理解できなければ、基礎講義をやり直す必要あり!
各々の勉強スタイルにはよるのですが、これらの点は通信講座で効率的に学習しようと思うと、非常に重要になってきます。
「通信講座ならだいたいそうじゃないの?」
と思うかもしれません。
ですが意外と、
「通学講座を録画しただけ」
「講義は通信だけど、テキスト・問題集は紙だけ」
「『模試』といいながら過去問を組み合わせただけ」
という通信講座が多いのです。
この価格で、この条件が揃ってるスタディングは見事だと思います。
では、スタディングのカリキュラム、その他の特徴を以下に書いておきます。
① 基本講座
- フルカラーで豊富な図表を駆使したスライドを用いた解説
- 静的な板書や紙テキストは一切使わず、動的なスライドで視覚的に印象に残る
- 通学講座の録画ではなく、通信用の専用動画のため、音声だけでも理解できる
- 1.5倍・2倍速にも対応しており、通勤時・通学時・筋トレ時の流し聞きにも最適
- 検索・メモ機能の付いたWEBテキスト
- 過去50年分の試験を解析した重要情報掲載
② スマート問題集
- 他の選択肢に左右されない一問一答形式
- 基本講座に合わせた出題形式
- 演習成績がすべて記録され、進捗や科目別平均点が一目でわかる
- 苦手な問題だけ出題される機能付き
- 通勤時間や筋トレ中など隙間時間を有効活用
③ セレクト過去問集
- よく出題される項目を厳選
- 解説が一問一問ていねいで分かりやすい
- 単に過去問を解くだけでなく、アプローチ方法・解法をマスターできる
- スマホでいつでもサクッと取り組める
- 「問題横断復習機能」で間違えた問題だけ解ける
④ 総まとめ講座
- 白書対策・横断整理・法改正を総まとめ
- 得点に直結する項目を集中的に学べる
- 1.5倍・2倍速にも対応しており、通勤時・通学時・筋トレ時の流し聞きにも最適
⑤ 直前対策答練・合格模試
- 科目別に構成された「直前対策答練」
- オリジナルの「合格模試」
私も色々な講座を見てきましたが、ここまでの充実度でこの価格は破格です。
スタディングの講師は?講師には確かな実績!
スタディングの社労士講座は、社労士でもあり、学習塾や他の予備校などでも指導経験豊富な「早苗俊博講師」による講義です。
早苗講師は、ご自身で過去の出題をすべてデータベース化しており、各科目別の出題傾向を分析しています。
例えば、
「労働基準法で過去出題された807問のうち、一度きりの出題が370問(45.8%)、複数回出題が437問(54.2%)。そこから学習すべき論点を導き出す」などです。
正直、ちょっと引くレベルの徹底っぷりですよね…。
とはいえ、どんな受験生も効率的に合格したいのは間違いないと思います。
スタディングの社労士講座に実績はありませんが、早苗講師に経験・実績があるので、安心ですね。
スタディングのものではありませんが、早苗講師の過去の講義動画がありましたので、ぜひ参考にしてみてください。
YouTube:『過去問☆解答力養成講座の魅力(講座ガイダンス)過去問対策のセオリー』 (早苗俊博先生) [社労士]
早苗講師の講義を受けてみたい方は、スタディングを選びましょう!
スタディングの学習方法は?
基本講座⇔一問一答⇔過去問のサイクル学習
社労士試験は、8つの法律科目と2つの一般常識科目によって構成されています。
そのため、他の資格に比べて覚えるべきことが非常に多くて大変です。
スタディングの学習スタイルは、
- 基本講座(インプット)
- 一問一答(アウトプット)
- 過去問(アウトプット)
を効率的に繰り返すことにより、無理なく自然に知識を定着させることを主軸にしています。
いずれも、スキマ時間を使って学習できるため、
「忙しくて3日何もしてない・・・」
ということが起こりにくいのです。
紙のテキストや、パソコンやテレビでしか視聴できないスタイルだと良くあります…。
「5分あればスマホでちょっと復習!」
そんな学習スタイルは、資格マニアから見ても理想的な方法ですよ。
効率的な順序で学習
スタディングの学習管理アプリでは、最適な学習順序をガイドしてくれます。
そのため、「今日は何を勉強しよう・・・」と悩む手間が省けます。
もちろんこだわりがある方が、自分の好きなように順序を組み立てることもできますよ。
学習時間・進捗時間を自動レポート!
個人的にはかなりありがたい機能です。
通信講座ですと、気が付くと「1週間何もしてなかった」ということがありえますが、忙しいと意外とそれにすら気づかないものです。
30歳過ぎると、時の流れが異様に早いですからね・・・。
スタディングの学習レポート機能があれば、こんな「錯覚」にも対処できます。
スタディングの特典・割引は?
スタディングには、様々な合格特典や割引制度があります。
スタディングは他社に比べると劇的に安いですが、オトクに越したことはないですよね。
活用できる制度はしっかり活用して、コスパよく合格にたどり着きましょう!
① 合格お祝い金制度
スタディングの社労士講座を受講し、試験に合格すると以下の特典があります。
<特典利用の条件>(すべて満たす必要があります)
① 社労士合格コースまたは総合コースの受講
② 社労士試験の合格
③ アンケートの提出(合格した年の12月31日まで)
④ 合格体験記の提出(合格した年の12月31日まで)
<特典内容>
合格祝い金10,000円
合格したらお小遣いがもらえるというのはモチベーションにつながりますね。
10,000円というと、元の講座費用が安いのでかなりのバック率です。
もちろんWEBメディアやパンフレットに掲載はされると思いますが、それに抵抗がなければ非常にうれしいですよね。
② スキルアップ割引制度
過去にスタディングの講座を受講した方が、社労士講座を受講する場合に適用されます。
<割引内容>
5,000円OFF!
<適用条件>
以下の組み合わせで再受講した場合に適用されます。
過去に受講した講座 | 次に受講する講座 |
診断士 1次2次合格コース 司法書士 総合コース/合格コース 司法試験・予備試験 総合コース/基礎コース 行政書士 合格コース 税理士 簿財2科目合格コース 税理士 法人税法合格コース 税理士 相続税法合格コース 税理士 国税徴収法合格コース コンサルタント独立準備講座 技術士二次試験合格コース 弁理士 総合コース/合格コース/論文対策コース 宅建士合格コース マン管/管業 合格コース 賃貸不動産経営管理士合格コース 簿記2級合格コース/3・2級セットコース FP2級合格コース/3・2級セットコース ビジ法® 2級合格コース/3・2級セットコース ビジ著® 上級合格コース/初級・上級セットコース 知的財産 2級合格コース/3・2級セットコース 販売士 2級合格コース/3・2級セットコース 公務員 地方上級・市役所 教養コース |
社労士合格コース 社労士総合コース |
スタディングの欠点・デメリットは?
ここまで、スタディングの社会保険労務士講座のメリットを中心にお伝えしてきました。
当然どの会社の資格講座であっても「メリット」はアピールするのでよくわかります。
しかし「デメリット」はあまり語られないので、
口コミに乗せられて受講したけど、こんなはずじゃなかった!
ということがよくあります。
そこで今回は、デメリット・欠点についてもしっかり触れていこうと思います。
数々の講座を知り尽くした当サイト管理人である私だからこそ分かるデメリット・欠点です。
このデメリットや欠点を見ても、「許容できる」と思えるのであれば、スタディングの社労士講座を選択して問題ないでしょう。
① 電子テキスト反面、紙媒体に対応していない!
スタディングのテキストは、
「カラフルで動的なスライドを用いた電子テキスト」
が特長です。
その一方で、「紙媒体のテキストに対応していない」のです。
完全に電子派の私からするとどうでもいいのですが、
人によっては「紙でないと勉強できない!」という方も多いでしょう。
電子テキストをご自身でプリンター等で印刷することはできますが、すべてカラー印刷しようと思うと相当な金額になってしまいます。
紙派の方にとっては大きなデメリットといえるでしょう。
② テキストだけでなく問題集も電子のみ
こちらも電子派にとってはデメリットにはなりませんが、
「問題集には成績を書き込んでいきたい!」
という方にとってはデメリットですね。
学習管理ツールがあるので、実際には「自動的に成績・履歴を記録してくれる」のですが、確固たる学習スタイルを確立している方も多いのではないでしょうか。
③ 問題演習講義動画がない
他社の講座では、アウトプット(問題演習・過去問)に関する講義動画が付属しています。
スタディングの動画講義は、
- 基礎講義(約126時間)
- 総まとめ講義(約21時間)
- 直前対策答練(約5時間)
のみです。
スマート問題集・セレクト過去問集・全国模試
に講義動画はなく、テキストでの解説のみとなります。
「テキストで解説を理解するのが苦手」
という方にはデメリットでしょう。
ですが、スタディングの講義は1回あたり15~30分と細かく設定されているため、問題演習で分からないことがあるときには、基礎講義に戻れば問題ないでしょう。
④ 実績が少ない!
正直なところ、これが一番大きいデメリットかもしれません。
スタディングの社労士講座は2019年8月に開講したばかりの講座ですので、実績が少ないです。
講座選びで「実績」を重視する方は多いでしょう。
TACや大原、LECといった最大手企業が、どんなに高額でも人気なのは「実績」です。
はじめにも説明しましたが、価格は3分の1~4分の1程度です。
<通信講座価格>※( )内は通学
スタディング:63,800円
TAC:275,000円(275,000円)
大原:235,000円(240,000円)
LEC:245,000円(245,000円)
実績を取るか、コスパを取るか・・・。
これは好みの問題です。
デメリットが容認できて、コスパを取るという方は、早速スタディングの講座を申し込みましょう!
まとめ―スタディングの社労士講座に向いてる人・向いていない人
いかがでしたでしょうか。
講座選びには「メリット・デメリット」をしっかり把握することが失敗しないコツです。
今回解説した内容から、社労士試験勉強にスタディング講座が向いている人・向いていない人の特徴をまとめました。
向いてる人 | 向いてない人 |
仕事や学校が忙しいので通信講座が良い | しっかり時間を取れるので通学講座が良い |
テキストは持ち運びに便利な電子書籍派 | テキストは馴染みのある紙派 |
講義は最小限にして、過去問をひたすら繰り返したい | 理解力がないので基礎講義に時間を取りたい |
カリキュラムはある程度決められていたほうがいい | 自分でカリキュラムや進め方は決めたい |
「向いてる人」に当てはまる方は、いますぐスタディングの講座を申込みましょう!
向いていない人は、他の社労士講座情報をまとめていますので、↓の記事をご覧ください!
また、通信講座がいいけど「紙派」という方には、アガルートアカデミーの社労士講座がおススメです。
アガルートの社労士講座については以下の記事を参考にしてください!