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マンション管理士・管理業務主任者は、いずれもマンション等集合住宅の管理に関する国家資格です。
- マンション管理士は管理組合(マンション所有者)に寄り添うコンサルタントとして
- 管理業務主任者は管理会社の社員として
マンションに関する専門的知識を有する資格になっています。
いずれも「マンション管理」を専門領域としており、学習範囲はかなり重複しています。
そのため、多くの資格講座では「マンション管理士・管理業務主任者講座」としてセットとして取り扱っています。
合格率はマンション管理士が8%前後、管理業務主任者が20%前後となっており、マンション管理士の方が難易度は高いです。
それぞれの資格については以下の記事で詳細を書いていますのでご覧ください。
いずれも暗記がメインになるため、独学でも合格は不可能ではありませんが、多くの受験生が講座を受講しています。
大手予備校ですと10万円近くかかってきますが、最近の通信講座は安価で質の高いものが増えています。
そのため、個人的には通信講座を受講することをおススメしています。
そこで今回は、講座6社を徹底比較し、あなたの現状・学習スタイルに合った学習方法を紹介していきたいと思います。
目次
主要6社を徹底比較まとめ
おススメ順位! | 学校名 | 受講形態 | 講座費用(税込) | 強み | 弱点 | 管理人おススメ度 | 各社HP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | アガルートアカデミー | Web | 95,040円 | 安いうえに内容充実 | テキスト・問題集が紙媒体のみ | ★★★★★ | 公式HP |
2位 | スタディング | Web | 39,600円 | ・ぶっちぎりに安い ・時短学習アプリが優秀 | 模試がない | ★★★★★ | 公式HP |
3位 | フォーサイト | DVD+Web | 57,800~76,800円 | WEB・DVD、電子・紙テキスト両対応 | 基礎講座が短い | ★★★★☆ | 公式HP |
4位 | LEC | Web or DVD(一部通学) | 110,000~162,800円 | 大手の安心感 | 高額 | ★★☆☆☆ | 公式HP |
5位 | TAC | 通学 or Web or DVD | 121,000~154,000円 | ・大手の安心感 ・通学がある | 高額 | ★★☆☆☆ | 公式HP |
6位 | M&K | Web or DVD | 104,500円 | 講義が充実 | 実績が少ない | ★☆☆☆☆ | 公式HP |
※当記事で掲載している価格・内容は執筆時点のものです。最新の情報は各社HPからご確認ください。
<各通信講座のカリキュラムまとめ>
おススメ上位3社を比較!
そんな声にお応えして、数々の資格講座を見てきた私がおススメする、上位3講座をチャート形式にしてまとめました!
↓↓こちら↓↓
それぞれ特徴が表れてますね。
これから詳細の特徴を解説していきますので、しっかりと比較検討してみてください!
①位! アガルートアカデミー
アガルートの特徴
アガルートアカデミーはオンラインスクールの中では講義が充実していることが特長です。
「大手でないと内容が不安…」という方にはぜひ試していただきたい講座です。
デメリットとしては、
スマホでのテキストに対応していない
という点が挙げられます。
マンション管理士・管理業務主任者試験は暗記がメインです。
そのため机に向かったり、鉛筆で計算することなく、ちょっとしたスキマ時間に学習することができます。
そのため、通勤・通学時間などを活用したいところですが、アガルートは紙テキストのため持ち歩きが必要になる点がデメリットです。
ただし、「勉強は紙でないとできない」という方にはメリットにもなります。
<アガルートアカデミーの強み>
① スマホ視聴・音声講座などスキマ時間を活かした勉強法
② 2022年度合格率が全国平均の3.90倍(マン管)、3.71倍(管業)!
③ 独学でも理解しやすいフルカラーテキスト
④ 紙媒体のテキストが送られてくる
⑤ 最大3倍速での音声講座など「時短学習」に徹底コミット
⑥ 講義は音声ダウンロードも可能
<アガルートアカデミーの弱点>
① まだ新しいため情報が少ない
② 問題集がスマホに対応していない(紙の問題集を持ち歩かなければならない)
カリキュラム
<動画>
総合講義
∟共通:約35時間
∟管業:約3時間
∟マン管:約4時間
総まとめ講座…共通:約14時間
演習・過去問講義:
∟管業:約10時間
∟マン管:約11時間
<テキスト・問題集>
総合講義テキスト:3冊
総まとめテキスト:1冊
過去問題集:各3冊
模擬試験:6回分(管業3回、マン管3回)
カリキュラムをご覧いただけると分かるように、
- この価格で、
- この基礎講義のボリュームで、
- 過去問演習講義・模擬試験講義6回も付属していて、
- 紙媒体のフルカラーテキスト付
というのはかなりのコスパだと思います。
前述した通り、スマホ学習に過去問対策が対応していないのが大きなデメリットですが、
「アプリ学習が苦手」
「紙媒体が好き」
「やっぱり安いほうがいい」
という方は、迷わずアガルートでいいと思います。
テキスト・フォロー
テキスト・フォローの特徴は以下のとおりです。
① 紙媒体・電子どちらも対応したフルカラーテキスト
② 講座はストリーミング視聴(8段階の倍速機能)
③ 音声ダウンロード対応
④ facebookで無制限の質問対応
※テキストサンプル:公式HPより転載させていただいております。
②位! スタディング
スタディングの特徴
スタディングの運営会社は「KIYOラーニング」という会社です。
2010年に法人化され、宅建やFP講座を中心に行ってきました。
2016年以降、様々な講座を展開しており、2017年1月にマンション管理士・管理業務主任者講座を開講しました。
スタディングは、
「無駄を省いて効率的に合格レベルへ」
という方針で、マン管・管業講座も動画講義は最低限の時間にしぼられています。
これは内容が薄いということではありません。
インプット学習は合格に必要な内容を厳選し、その分アウトプット学習を得意のeラーニングで効率的に行うことで、定着を図ります。
そのため、最低限の努力・最低限のコストで合格に辿り着けることで最近非常に人気になっています。
「講義をじっくり聞くより、過去問を繰り返して覚えたい」
という方に向いている講座です。
<スタディングの強み>
① 最安値!
② 無駄を最大限省いた「最短距離」での合格を目指す
③ スマホ視聴・音声講座・eラーニングなどスキマ時間を活かした勉強法
④ スマホ一台あれば学習が完結する!
⑤ 独学でも理解しやすいフルカラーテキスト
⑥ 独自の学習システムで学習時間・進捗管理ができる
⑦ 倍速での音声講座など「時短学習」に徹底コミット
<スタディングの弱点>
① 「最短距離」を目指すため、講義をしっかり受けたい人には不向き
② 紙のテキストがないため、電子に抵抗がある人には不向き
③ 講師によるフォローがほとんどない(アプリによる学習管理のみ)
カリキュラム
<動画>
短期合格セミナー:1回
基礎講座:約49時間(管業25時間、マン管27時間)
マンション管理士難問解法講座:約2.5時間
<テキスト・問題集>
WEBテキスト
スマート問題集:75回分
セレクト過去問集:22回分
参照条文集:2冊
スタディングの通信講座は、どの資格においても講義は短めに設定されています。
マン管・管業講座については、それほど他社と差はありませんが、それでもやはり短めではあります。
「せっかくお金を出して受講するんだから、講義動画は長い方がいい!」
という方もいると思いますが、暗記系試験においてはアウトプット学習に時間を割くことが大切です。
その点スタディングは、
- 「最低限の講義」で過去問対策に進める知識を養い
- スマホやタブレットでひたすら問題を繰り返し
- 「学習管理アプリ」で進捗管理
- 足りないところを講義に戻ってサクッと解消
このループを作れる最適なカリキュラムになっていると思います。
テキスト・フォロー
テキスト・フォローの特徴は以下のとおりです。
① 検索とメモができるフルカラーWEBテキスト
② 基本テキストは電子書籍のみ
③ 講座はダウンロード可(倍速で時短学習)
④ 音声講座あり(倍速で時短学習)
⑤ 問題集はWebで学習可
⑥ アプリで学習時間・進捗管理ができる
※テキストサンプル:公式HPより転載させていただいております。
③位 フォーサイト
フォーサイトの特徴
通信講座業界の中では比較的歴史も長く、実績が積みあがっているのがフォーサイトです。
元々は不動産研修会社で、宅建・不動産コンサルティングの試験対策をメインに行っていました。
そのため、不動産関連であるマン管・管業講座にも強いです。
直近の2020年度試験におけるフォーサイトの受講者合格率は、
マン管:31%(全国平均の2.7倍)
管業:67.6%(全国平均の3.58倍)
という驚異的な実績をたたき出しています。
カリキュラム・内容に関しては、
ポイントを絞っているため講義時間が短いです。
- フォーサイト:約14時間
- スタディング:約30時間
- アガルートアカデミー:約52時間
これはデメリットであり、メリットでもあります。
講義が短いことにより、自分で理解するのが苦手な方には物足りない点が多いかもしれません。
一方で、ある程度自分で足りない部分を捕捉できる方にとっては過去問演習に時間を割けるため効率的です。
さらに、
- フルカラーテキストが非常に見やすい・分かりやすい
- オプションでDVDがある
- 講義動画が専用スタジオのため聴きやすい
といったプラスの口コミもあり、ファンが多いのもフォーサイトの特長です。
<フォーサイトの強み>
① 問題集・模擬試験も付いた充実の講座
② フォーサイト受講者の合格率は全国平均の3.97倍(2021年度)
③ 講義動画はWEB・テキストは紙媒体&WEBが標準実装!
④ 独学でも理解しやすいフルカラーテキスト
⑤ 特許取得のオリジナルeラーニングシステム「ManaBun」が優秀
⑥ マンガや合格体験記などの付属教材も充実
<フォーサイトの弱点>
① メールでの質問対応回数に上限がある
② 講義動画が短い(最低限で良い人にとってはメリット)
カリキュラム
<動画>
基礎講義:約12時間
<テキスト・問題集>
テキスト(基礎講座):4冊
問題集:9冊(マン管5冊、管業4冊)
再現問題
模擬試験:2回分
マンガ、合格体験記、演習ノートなど
フォーサイトの講座は、講義動画は最低限のため他のスクールより短いですが、その他の付属資料が充実しています。
また、講義動画はWEB(オプションでDVD)、テキストも冊子・WEBどちらも対応しているなど、視聴媒体に関してはトップクラスです。
色んなニーズに対応している点は、フォーサイトの魅力ですね。
テキスト・フォロー
テキスト・フォローの特徴は以下のとおりです。
① 基本テキストはイラスト入りフルカラー
② 通信講座用に専用スタジオで撮影した講義動画
③ 講義・テキストはWebで学習可(問題は確認テストのみ)
④ 24時間メールサポート、フォローメルマガ
※テキストサンプル:公式HPより転載させていただいております。
④位 LEC東京リーガルマインド
LECの特徴
大手三大予備校の一つであるLEC。
通学のイメージが強いですが、マンション管理士・管理業務主任者講座は通信がメインです。
「通学ゼミプラス」コースで、講座の一部に通学を付けることも可能ですが、価格がオンラインスクールの3倍になるので、あまりお勧めはできません。
「ブランド志向」という方のための講座と言えます。
<LECの強み>
① 超大手予備校だけあって安心感がある
② 校舎・講師が充実しており通学しやすい
③ 自習室を活用できる
<LECの弱点>
① 受講料が高額
② 通信講座であれば他社の安価な講座と大差ない
③ 教材が電子に対応していない
カリキュラム
<テキスト・問題集>
テキスト:3分冊セパレート式(LEC出版、マン管・管業共通)
問題集:3分冊セパレート式(LEC出版、マン管・管業各1冊)
一問一答集:3冊(LECオリジナル、マン管・管業共通)
テキストの詳細は公式HPをご覧ください。
テキスト・フォロー
テキスト・フォローの特徴は以下のとおりです。
① 基本テキスト・問題集は赤・黒2色刷りの紙媒体
② Web講座はストリーミング視聴・音声DL可
③ 講義音声は無料録音OK!復習に役立つ
④ 学習管理システムから質問・相談可
テキストサンプルはAmazonサンプルから引用させていただいております。
2020年版出る順管理業務主任者・マンション管理士 合格テキスト【持ち運びやすい3分冊セパレート】 (出る順管業・マン管シリーズ) 新品価格 |
⑤位 TAC
TACの特徴
最大手予備校「TAC」は、マン管・管業講座もしっかりと通学を用意しています。
もちろん通信もありますが、通学講座に引っ張られて高額です。
オンラインスクール業界に比べると、2~3倍近くなってきます。
「絶対通学がいい!」という方向けの講座と言えるでしょう。
<TACの強み>
① 通信・通学、教室が選べるため、自分に合った学習スタイルを見つけやすい
② 校舎・講師が充実しており通学しやすい
③ 実績がある
④ 自習室を活用できる
⑤ 超大手予備校だけあって安心感がある
<TACの弱点>
① 受講料が高額
② 通信講座であれば他社の安価な講座と大差ない
カリキュラム
<テキスト・問題集>
テキスト:3冊(TAC出版、マン管・管業共通)
問題集:2冊(TAC出版、マン管・管業各1冊)
その他ミニテスト、法律改正点レジュメ、直前答練、模試など
テキスト・フォロー
テキスト・フォローの特徴は以下のとおりです。
① 基本テキストは赤・黒2色刷りの紙媒体
② Web講座はストリーミング視聴・アプリでDL可
③ 通学には音声DL標準装備
④ メール・専用サイトのフォローあり
⑥位 M&Kイノベイティブ・エデュケーション
M&Kの特徴
運営会社の株式会社M&Kイノベイティブ・エデュケーションは、2018年7月に法人化したばかりの新しい会社です。
事業は2013年に開始しており、マンション管理士・管理業務主任者講座の他、
- 宅建
- 貸金業務取扱主任者
- 危険物取扱者(乙四)
の資格取得支援を行っています。
<M&Kの強み>
① 通信講座業界の中では講義時間が長い
② まだ歴史が浅いが、受講生合格率50%(26名中13名合格)
<M&Kの弱点>
① 実績が少ない
② 情報が少なすぎる
③ 通信講座業界の中では高額
カリキュラム