給水装置工事主任技術者試験の合格率は37%!水道事業・ビルメンの国家資格!

給水装置工事主任技術者試験の合格率は37%!水道事業・ビルメンの国家資格!

目次

給水装置工事主任技術者試験の難易度は?

過去の合格率・合格者数推移

 受験者数はここ数年ずっと安定して1万3~4千人前後を推移しています。
 合格率は多少バラつきがありますが、直近37%ですので、国家資格としては比較的高めと言えるでしょう。

 

 

給水装置工事主任技術者試験科目

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給水装置工事主任技術者試験の勉強方法は?独学でも可能?

 結論的には独学でも十分合格可能です。

 そもそも独学では難しいケースには2パターンです。

① 資格試験の内容が法律・数学系で特殊な解釈が必要になるケース
② 自分一人で勉強することが苦手な方

 

 ②の方は諦めてお金をかけて通信・通学講座を受講しましょう。

 ①についてですが、給水装置工事旬技術者試験はある程度専門的な内容も出題されますが、そもそも受験資格が「実務経験3年以上」であるため、ある程度の専門的知識は習得済みであると想定されます。

 そのため、しっかりと自身で参考書を読んだり、過去問を繰り返すことができる方は、独学でも十分合格可能と言えるのです。

 

 

給水装置工事主任技術者ってどんな資格?

資格の位置づけ

 給水装置工事主任技術者は、水道法に基づく国家資格です。

 企業が給水装置工事を行うには、水道事業者(水道局など)に「指定給水装置工事事業者」として指定される必要があります。

 そして、「指定給水装置工事事業者」に指定されるための要件として、

水道法 第二十五条の四(一)
指定給水装置工事事業者は、事業所ごとに、(中略)給水装置工事主任技術者免状の交付を受けている者のうちから、給水装置工事主任技術者を選任しなければならない。

 

 と定められています。
 すなわち、給水装置工事業者は必ず「給水装置工事主任技術者」が必要ということです。

 給水装置工事主任技術者は、所属する給水装置工事業者の中で、

 給水工事に関わる、
 事前調査
 水道事業者(水道局など)との調整
 施工計画等の策定
 工事従業者(作業現場)の指導監督・管理
 竣工検査、水道事業者検査の立会い

 

 などの業務にあたります。

 

 

給水装置工事主任技術者試験の受験資格とは?

 給水装置工事に関して3年以上の実務経験が必要です。

 

給水装置工事主任技術者って役に立つの?その業務とは?

 給水装置工事主任技術者の主な業務は「給水装置工事の管理・監督」です。
 もちろん自身で現場工事を行うこともあります。

 そのため、就職先としては給水装置工事を行う企業になるでしょう。

水道工事事業者への就職

 まず考えられるのは水道・給水装置工事をメインで行う企業への就職です。

 給水装置工事主任技術者としてのスキルを重点的に身に付けることが可能です。
 ただし、主任技術者としての業務を希望していても、会社によっては現場スタッフとしての役割をこともあります。特にそこまで大きくない工事業者であればその傾向は強くなります。

 自分は管理・監督をやりたいのか、現場での工事作業もやりたいのか、明確に意思をもって就職先を決めるとよいでしょう。

 

 

ビルメンテナンス会社で幅広くスキルアップ!

 私がおススメするのはビルメンテナンス会社への就職です。

 ビルメンテナンス会社では、複数のビルと契約を結び、電気系統・給排水・ボイラー設備・ガス設備など様々なビル設備の点検を行います。

 普段は担当するビルを巡回し、何か不具合がないか点検し、ビル側に報告します。

 すぐに修理できるものであれば自身で対応することもありますし、大掛かりな改修となれば費用を見積り、ビル側に提案して、工事手配・立会いまで請け負います。

 まずは専門分野である給排水設備を受け持つことになると思いますが、会社の都合・自身の希望によっては、他の分野についても経験を積むことが可能です。

 いずれも実務経験が必要な資格につながっていますので、貴重な実績を積め、自身のビルメンテナンススキルの大幅な向上を図ることができます

 

 

給水装置工事主任技術者で独立できる?

 給水装置工事は、水道事業者(水道局など)に「指定給水装置工事事業者」として指定を受けることで実施することができます。

 そのため、指定を受けるための条件を満たすことで、給水装置工事会社を起業することができます

 その条件とは以下のとおりです。

①給水装置工事主任技術者を事業所ごとに設置すること
②厚生労働省令で定める機械器具を有すること
③不適任の事由がないこと

参考:東京都指定給水装置工事事業者申請書類(東京都水道局HP)

 ①は一事業所であれば自身が主任技術者であるので問題ありません。
 ③も「成年被後見人」や「破産者」でないことや、水道法に違反して刑に服していないこと等の条件なので、まず問題ないでしょう。

 最もハードルが高いのが②です。
 起業において最も重要なのが「初期投資を抑えること」ですが、残念ながら給水装置工事業者においてはここで初期投資が発生します。

 ですが、ハードルはこれくらいなので、比較的起業しやすい事業と言えるでしょう。

 あとは営業力次第で、拡大することが可能です。
 ビルの数は都心部を中心にますます増加していますので、需要はなくならない事業です。

 

 

給水装置工事主任技術者試験試験の受験を検討する方におススメの資格

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おわりに

 いかがでしたでしょうか。

 そこまでメジャーな資格ではありませんが、列記とした国家資格であり、現状では需要は比較的なくなりにくい仕事内容ではあります。

 高収入を狙うのであれば、電気工事士・ボイラー技士・危険物取扱者乙種4類などの関連資格を併せて取得し、ビルメンテナンスのスペシャリストを目指すことがよいでしょう。

 人々の生活に必要な給水設備ですので、社会的な貢献度も高い仕事です。

 ぜひ一度資格取得を検討してみてください。

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