簿記は会計・経理・税務に関する公的資格です。
就活や様々なビジネスシーンで役立つため、経理以外でも一般事務・営業など幅広い業種・職種に人気の資格です。
「簿記」といえば一般的には「日商簿記」を指しますが、その中でも1~3級に大別されます。
2・3級は一般事務や営業、経理初心者など、比較的幅広い層をターゲットにしているため、独学でも3~6ヶ月程度の学習で合格可能です。
一方で1級は一気に難易度が上がり、
- 経理経験者
- 公認会計士や税理士の卵
- 商業系の専門学生
などが受験します。
このような猛者たちが受験しているにもかかわらず、合格率は毎回10%程度であることから、かなりの難易度であることが分かります。
そのため独学での合格は非常に難しく、多くの受験生が予備校やオンラインスクールを受講しています。
しかし公認会計士や税理士のように、合格すれば直ちに収入が上がるタイプの資格ではありません。
ですから、なるべく学習費用は抑えたいものです。
ただ残念ながら今までは、
- 大手予備校で15万前後
- オンラインスクールでも10万前後
とかなり高額になっていました。
そして2021年8月、高品質でリーズナブルでおなじみの「スタディング」が簿記1級講座を開講しました。
詳細はこの後じっくりと解説していきますが、価格は大手予備校の1/3程度という信じられない安さです。
今回は、スタディングの講座が簿記1級講座の中で最安値・価格破壊であり、大手に比べて内容はどうなのか、メリット・デメリットを詳細に調査しましたので、解説していきます。
「安いから」
という理由だけでこの超難関資格の講座を決めるのは大変危険ですので、この記事を読んで、ご自身に合うか見極めてください。
目次
まず結論!スタディング簿記1級講座はおススメできるの?
結論としては、スタディングの講座はおススメできます。
当サイトの管理人である私は、スタディングの税理士講座(簿記論・財務諸表論・消費税法)を受講しています。
講義がしっかりしているのはもちろん、「働きながらの難関資格受験」に非常に強く、学習ツールが優秀です。
ポイントは、
- 簿記1級講座の中で圧倒的な最安値
- インプットからアウトプットまでスマホ一台で完結
- 講義+Web問題集の繰り返しで効率重視
- 税理士講座も展開しているため安心感あり
この辺りになります。
当記事では、単にHPやネット情報からの想像ではなく、
実際に無料講座を体験してみて
スタディングをおススメする理由を解説していきます。
大手資格予備校に比べて安い理由
① 価格を比較してみた ⇒価格破壊!!
こちらは2023年8月時点のスタディングの簿記1級講座のカリキュラムです。
模擬試験も含まれていて66,600円という価格になります。
他社の受講料と比較してみましょう。
<簿記1級講座の価格(Web講座)>
スタディング:66,600円(詳細はコチラ)
LEC:127,000円(詳細はコチラ)
TAC:165,000円(詳細はコチラ)
資格の大原:146,500円(詳細はコチラ)
ネットスクール:124,000円(詳細はコチラ)
クレアール:81,840~132,000円(詳細はコチラ)
このように大手予備校で15万前後、オンラインスクールでも10万が相場の中、スタディングの価格が圧倒的に安いことが分かります。
もちろんスタディングの内容が手抜きな訳ではなく、むしろ学習ツールなどカリキュラムは非常に充実しています。
内容が十分であれば、この価格はとても満足ですね。
② 講義時間は?
さて、価格が安くても、難関試験に合格できるだけの実力をつけられなくては意味がありません。
動画講義を見てみましょう。
<簿記1級講座の講義時間>
①基本講義:全167回(1回20~40分前後)
②演習解説講義(1回40~60分前後)
┗実力テスト:全10回
┗検定対策答練:全8回
┗模擬試験:全2回
③解答力UP講義:全6回(1回30分前後)
安価な講座ですと、基本講義のみで演習解説が付属しないことがよくあります。
簿記1級のような難関資格ですと、基本講義だけでなく演習の解説が非常に重要になってきます。
そのため、この価格でここまでしっかりした演習解説講義が付属しているスタディングはとても貴重ですね。
このようにスタディングは決して「価格相応の手抜き」という訳ではありません。
手抜きどころかスタディングは通信専門ですので、大手予備校と違って「専用スタジオ」での講義です。
一方、大手予備校は「通学講座の録画」のため、どうしても無駄や雑音が入ります。
受講してみると分かりますが、スタディングの講座の方が通信は圧倒的に聴きやすいです。
通信同士の比較であれば、スタディングの方が質は優れていると言えます。
スタディング簿記1級講座の特徴は?
スタディングの安さ、講義が手抜きではないという点はご理解いただけたかと思います。
ではここから本題で、スタディング簿記1級講座の内容に入っていきます。
良いところ・悪いところを分析しましたので、解説していきます。
下表はスタディングの簿記1級講座に向いてる人・向いていない人の特徴です。
向いてる人 | 向いてない人 |
絶対に受講料は安い方が良い! | 高くても大手予備校が良い! |
仕事や学校が忙しいので通信講座が良い | しっかり時間を取れるので通学講座が良い |
テキストは持ち運びに便利な電子書籍派 | テキストは馴染みのある紙派 |
講義は最小限にして、過去問をひたすら繰り返したい | 理解力がないので基礎講義に時間を取りたい |
カリキュラムはある程度決められていたほうがいい | 自分でカリキュラムや進め方は決めたい |
結論から見るとこのように分けられるのですが、その理由をこれから詳しく解説していきますね。
スタディングのカリキュラム・教材は?
スタディングのカリキュラム・教材は以下のとおりです。
基本的には
- スマホ・タブレットで基本講義視聴・小問演習
- PDFで演習・実力テスト
- スマホ・タブレットで解説講義視聴
という流れになります。
スタディングのカリキュラムの特徴で、私が重要だと思うところはこちらです。
<現役受講生の私が重要だと思う特長!>
(1) 音声だけでも理解できる通信講座専用の講義
⇒通学講座を録画しただけの通信講座では、無駄が多いうえ分かりづらいです
(2) 1.25~3倍速対応
⇒通信講座の醍醐味。簡単な時や2回目・3回目の復習に活用しよう!
(3) アプリに学習履歴・解答履歴が自動記録
⇒正解・不正解を手書きでチェックするのは非効率!すべてアプリがやってくれます
(4) 講義がゆっくりで分かりやすい
⇒理解しやすいところは2倍速で!
「時短学習にコミット」
と銘打つだけあって、効率的に学習できるツールはかなり充実していますね。
各々の勉強スタイルにはよりますが、「働きながら資格取得」という方にとってはどれも便利です。
大手予備校の場合、通信講座であっても基本的には紙のテキスト・問題集で学習します。
そのため、分厚いテキストを持ち歩かなければならず、結局は家での学習が基本になってしまいます。
その点、スタディングは
「すべてスマホ・タブレット完結」
という徹底ぶりです。
スマホ世代にはピッタリですね。
では、スタディングのカリキュラム、その他の特徴を以下に書いておきます。
① 基本講座(ビデオ・音声)
基本となる講義です。
下の画像のように、学習中で単元ごとに講義を選択します。
すでに学習済みの講義はチェックマークに変わるので、進捗が管理しやすいですね。
受講したい単元を選択すると、講義動画に移ります。
<動画のみ表示> | <動画・テキストを分割表示> |
上記スクショのように、講義だけでも理解できるようになっていますし、テキストと分割して並行して確認することもできます。
講義はかなりゆっくりしたテンポの印象です。
私は、
- 基本は1.5倍速
- 簡単なところは2倍速
- 復習(聞き流し)は3倍速
という使い分けをしています。
またパソコン版テキストは、スマホ版より幅広くより見やすいと思います。
図表が多かったり、重要事項や数式にメリハリが利いていて非常に見やすい印象です。
難関試験ですので難しい解説にはなりますが、比較的理解しやすいテキストだと思います。
動画講義を見れない場合には、テキストだけで進めることも可能です。
<ポイントまとめ>
■フルカラーで分かりやすく図解されたスライドを用いた解説
■丁寧な解説なので複雑な計算も理解しやすい
■通学講座の録画ではなく、通信用の専用動画のため、音声だけでも理解できる
■1.5~3倍速にも対応しており、通勤時・通学時・筋トレ時の流し聞きにも最適
■検索・メモ機能の付いたWEBテキスト
② スマート問題集
スマート問題集は講義一単元ごとに、簡単な選択形式でできる確認テストです。
下記画像はスタディングの学習フローです。
必ず「①基礎講座」のあとにスマート問題集が来る作りになっています。
スマート問題集の画面では、基礎講座で学習した内容の復習が簡単にできます。
原則選択問題で、計算問題も「計算式を問う」ため、電卓がなくても学習を進めることが可能です。
<問題> | <解答・解説> | <結果> |
「結果」画面のように、正解した問題・間違えた問題は自動記録されますので、あとで復習したい問題をピックアップすることができます。
<ポイントまとめ>
■他の選択肢に左右されない一問一答形式
■基本講座が終わるごとに単元に合わせて出題
■各問題ごとの「受講者全体平均点」が表示
■苦手な問題だけ出題される機能付き
■通勤・通学時間など隙間時間を有効活用
③ トレーニング(PDF)
基礎講義・スマート問題集でインプットした内容を、実戦形式のトレーニングで演習します。
学習画面からPDFを開きます。
PDFを印刷して直接書き込んで学習することもできますし、私はスマホで開きながら白紙を使って解いています。
同じPDF内に解答・解説があります。
もし不安があれば、その単元の講義・スマート問題集に戻って復習します。
実戦形式ですが基本レベルですので、問題の難易度はやや低めです。
応用は次の「実力テスト」で学習できます。
<ポイントまとめ>
■実際の試験に近い形式での演習
■トレーニングだけでも習得できるよう、同じPDF内に解答・解説がある
■間違いや理解できない点は、同じ単元の講義・スマート問題集に戻って復習
■スマホでも学習できる
■解説が非常に丁寧(問題より多いページ数)
④ 実力テスト(ビデオ・PDF)
実力テストは、1回2時間程度で解く模擬試験です。
学習してきたことがどれくらい定着しているかを測ることができます。
実力テストはPDF形式で解きます。
解答・解説もPDF形式で展開されており、自己採点します。
その後、解説講義を視聴して、理解を深めることができます。
1問1問の解説はもちろんですが、
問題全体への向き合い方・時間配分・戦略など
を解説してくれるのがとてもありがたいです。
簿記1級学習者・受験生は分かると思いますが、簿記1級は限られた時間の中で、より簡単の問題からいかに得点するかが合格のカギになってきます。
また、各単元ごとに分量や難易度に偏りがあるため、戦略がとても重要です。
独学の受験生と差をつける、非常に貴重な講義と言えます。
そして、この「戦略」に特化した講義が、次の「解答力UP講義」です。
<ポイントまとめ>
■模擬試験として知識の総整理・確認ができる
■解答・解説は別紙PDFに添付
■単に模試を解くだけでなく、アプローチ方法・解法をマスターできる
■PDFで繰り返し学習できる
⑤ 解答力UP講義
実力テストでも解説した「戦略」や「アプローチ」に特化した講義です。
上記は、商業簿記・会計学の第1回目の目次です。
独学で参考書を読むだけでははとても学習できない内容です。
商業簿記・会計学で全3回、
工業簿記・原価計算で全3回の計6回
しっかりと用意されています。
<ポイントまとめ>
■問題文の読み方・効率的な計算手順などの戦略特化した講義
⑥ 検定対策答練
「検定対策答練」は直前の仕上げに使う答案練習(模試)です。
スタディングの受講生である私の経験上、この
検定対策答練がいちばん重要
です。
検定対策答練に入るまでにかなりの学習をこなすことになりますが、本試験レベルにはまだ達していないことがほとんどです。
簿記1級は、いかに計算に慣れるかがポイントになります。
商業簿記・会計学:4回
工業簿記・原価計算:4回
計8回、これを最低3~5回繰り返すことで本試験慣れし、ようやく合格レベルに達するでしょう。
<ポイントまとめ>
■これまで学習した各論の総整理
■本試験慣れする重要なフェーズ
スタディングの学習ツール
学習フロー管理
スタディングの学習管理アプリでは、学習フローが組み立てられています。
基本的には、
①基礎講座⇒②スマート問題集⇒③トレーニング
⇓
①基礎講座⇒②スマート問題集⇒③トレーニング
⇓
①基礎講座⇒②スマート問題集⇒③トレーニング
⇓
・
・
・
①基礎講座⇒②スマート問題集⇒③トレーニング⇒④実力テスト
という流れで構成されています。
そのため、「この次はこれ」と自分で学習順序を考える必要がありません。
もちろんご自身でのアレンジも可能なので、効率的な学習順序が選べます。
学習時間・進捗時間を自動レポート!
通信講座ならではのハイテクな学習管理方法です。
スマホで講義を聴いたり、問題集を解いたりした履歴が、このツールに自動記録されていきます。
あとで振り返って、
「今週はこれくらい学習できた」
「昨日は全然できなかったから明日取り返そう」
など、視覚的に学習戦略が立てられます。
従来の学習スタイルでは、
「これくらいやったかな」
という感覚・記憶に頼っていたところが、はっきりと可視化できますね。
スタディングの欠点・デメリットは?
ここまで、スタディングの簿記1級講座のメリットを中心にお伝えしてきました。
公式HPやPRサイトでは、長所やメリットしか紹介されません。
講座の受講スタイルには、各社様々な色がありますが、それがあなたにとって合うものとは限りません。
そのため、
評判が良かったから実際に受講してみたら自分には合わなかった!
ということがあります。
そうならないために、スタディングの欠点・デメリットを取り上げてみます。
このデメリットや欠点を見ても、「許容できる」と思えるのであれば、スタディングの講座を選択して問題ないでしょう。
① 電子テキスト反面、紙媒体がない!
スタディングはスマホやタブレット・パソコン端末での学習が基本です。
電子媒体だからこそ、スタディングの「スキマ時間学習」のメリットが生かされます。
スマホに慣れている方にとっては、全く問題ないと思います。
私もスタディングを受講していますが、スマホ1台で全て完結させています。
しかし、中には
「勉強は紙テキストでないとできない!」
という方も多くいらっしゃると思います。
残念ながらスタディングの簿記講座には冊子テキストがありません。
したがって、紙媒体のテキストがないことは、紙派の方にとっては大きなデメリットといえます。
② テキストだけでなく問題集も電子のみ
テキストと同様、問題集も電子媒体のみです。
基本的には、スマホで完結するので、スマホやタブレットの取り扱いに慣れている方には全く問題ありません。
ただ、こちらも電子派にとってはデメリットにはなりませんが、
「問題集には正解・不正解をメモしていきたい!」
という方にとってはデメリットですね。
スタディングには学習管理ツールがあるので、実際には「自動的に成績・履歴を記録してくれる」のですが、ご自身の学習方法に慣れてしまっている方も多いと思います。
一方で、実戦形式の問題や記述式の場合には、どうしても紙で学習する必要があります。
スタディングの問題集はPDF形式で、印刷することができます。
ただやはり手間になりますし、印刷代もかかります。
元々紙媒体のテキストであれば、そのまま書き込みが可能です。
実際の試験は紙媒体です。
この部分は、「紙媒体の問題集に劣る」と言えるでしょう。
③ 演習が少ない
スタディングは、基礎講座は十分しっかりしているのですが、問題演習が少なめです。
これは、スタディングが「最短合格を目指している方向け」であるため、
色々と手を広げ過ぎないこと
をポイントにしているためだと思われます。(税理士講座で講師が説明していました)
どうしても物足りない方は市販の問題集・模擬試験で補填するといいでしょう。
それでも大手予備校や他社講座より安価ですので、問題ないとは思います。
④ 実績・口コミがない
スタディングの簿記1級講座は2021年8月に開講したばかりの講座ですので、当然実績はありませんし、口コミもほとんどありません。
実績や口コミを気にする方や、スタディングが初めての方にとっては不安かもしれません。
しかし、
- 簿記2・3級
- 税理士講座
は以前から開講されていますし、実績や口コミも多数あります。
会計資格講座に関するノウハウは揃っているということになりますので、心配はないと思います。
何より、税理士講座を受講している私がそう思っています。
以上のように、スタディングにも欠点はあります。
しかし価格は圧倒的に安いです。
<簿記1級講座の価格(Web講座)>
スタディング:66,600円(詳細はコチラ)
LEC:122,000円(詳細はコチラ)
TAC:179,300円(詳細はコチラ)
資格の大原:146,500円(詳細はコチラ)
ネットスクール:124,000円(詳細はコチラ)
クレアール:81,840~132,000円(詳細はコチラ)
実績を取るか、コスパを取るか・・・。
これは好みの問題です。
- 大学生など金銭的に余裕がない方
- 忙しい社会人など時間的に余裕がない方
は間違いなくスタディングがおススメです。
デメリットが容認できて、コスパを取るという方は、早速スタディングの講座を申し込みましょう!
まとめ―スタディングの簿記1級講座に向いてる人・向いていない人
いかがでしたでしょうか。
講座選びは、ネームバリューや実績だけでなく、受講スタイルや教材・口コミなどから総合的に判断することが大事です。
そして何より、調べた情報から「あなたに合っている講座」を選択しなければなりません。
最後にここまでの情報から、スタディングの講座に向いている人・向いていない人の特徴をまとめました。
向いてる人 | 向いてない人 |
絶対に受講料は安い方が良い! | 高くても大手予備校が良い! |
仕事や学校が忙しいので通信講座が良い | しっかり時間を取れるので通学講座が良い |
テキストは持ち運びに便利な電子書籍派 | テキストは馴染みのある紙派 |
講義は最小限にして、過去問をひたすら繰り返したい | 理解力がないので基礎講義に時間を取りたい |
カリキュラムはある程度決められていたほうがいい | 自分でカリキュラムや進め方は決めたい |
「向いてる人」に当てはまる方は、いますぐスタディングの講座を申込みましょう!
学習を決めたら早い方がオトクです!