※当記事に記載した解答・解説は筆者独自のものであり、正誤を保証するものではありません。
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国土地理院HPに2019年5月19日(日)実施の試験問題が公開されました。
測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例(国土地理院HP内)
こちらに基づき、解答・解説をしていきます。
目次
No.1 ⇒4
a. 測量法第七条より、正しい
(測量計画機関) 第七条 この法律において「測量計画機関」とは、前二条に規定する測量を計画する者をいう。測量計画機関が、自ら計画を実施する場合には、測量作業機関となることができる。 |
b. 測量法第十条の二より、正しい
(測量業) 第十条の二 この法律において「測量業」とは、基本測量、公共測量又は基本測量及び公共測量以外の測量を請け負う営業をいう。 |
c. 測量法第五条の二より、公共測量は「基本測量」「公共測量」の測量成果に基づいて実施しなければならないので、誤り
d. 測量法第三十七条より、「測量作業機関の名称」ではなく「測量計画機関」の名称を表示しなければならないので、誤り
(公共測量の表示等) 第三十七条 公共測量を実施する者は、当該測量において設置する測量標に、公共測量の測量標であること及び測量計画機関の名称を表示しなければならない。 |
e. 第六十一条の二項一号より、正しい
No.2 ⇒4
a.
高温下での作業時にこまめな水分補給は必須です。正しい。
b.
建設業・土木業では危険予知運動・危険予知訓練(KYT・KY訓練)などと言って、一般的だそうですね。正しい。
c.
借りたものを社内に持ち帰って保存してはいけません。誤り。
d.
所有者の承諾を得ずに伐採するのは犯罪です、やめましょう。誤り。
e.
2015年度にも同様の問題が出題されました。正しい。
No.4 ⇒1
1.
誤り。2014年度にも同様の問題が出題されました。「地球の形状と大きさに近似したジオイドの表面上における地理学的経緯度」ではなく「準拠楕円体表面上の地理学的経緯度」。
2. 正しい
3. 正しい
4. 正しい。標高=楕円体高-ジオイド高。
参考URL:ジオイドとは(国土地理院HP内)
5. 正しい。2016年度にも同様の問題が出題されました。
地心直交座標系と、経度・緯度及び楕円体高は相互換算ができます。
参考URL:緯度・経度と地心直交座標の相互換算(国土地理院HP内)
No.5 ⇒3
1. 作業規定準則第23条より、結合多角方式。
(基準点測量の方式) 第23条 基準点測量は、次の方式を標準とする。 一 1級基準点測量及び2級基準点測量は、原則として、結合多角方式により行うものとする。 二 3級基準点測量及び4級基準点測量は、原則として、結合多角方式又は単路線方式により行うものとする。 |
2. 距離測定は1視準2読点を1セットとします。
3. 作業規定準則第37条2項1号イより、ミリメートル。
(観測の実施) 第37条2項1号 イ 器械高、反射鏡高及び目標高は、ミリメートル位まで測定するものとする。 |
4. 作業規定準則第40条1項より、楕円体高。
第40条 一 TS等による基準面上の距離の計算は、楕円体高を用いる。 |
No.8 ⇒2
1. 正しい
2. 誤り。衛星測位システムから得られる高さは、「回転楕円体からの高さ」である。
3. 正しい
参考URL:Wikipediaより「衛星測位システム」
4. 正しい
5. 正しい
⇒「宇宙航空研究開発機構」の準天頂衛星みちびきに関する解説によると、8の字の上部を日本・下部をオーストラリアとした軌道のため、アジア・オセアニア地域で利用することができるそうです。
参考URL:準天頂衛星みちびき特設サイト「準天頂衛星軌道とは」
No.9 ⇒5
「セミ・ダイナミック補正」とは、一様でない地殻変動による歪みの影響を補正する手法です。
セミ・ダイナミック補正では、 測地成果2011の基準日を測量成果の「元期」 と呼び、それ以降に観測を行った時点を「今期」と呼び、国土地理院が公開している今期の補正パラメータを用いて補正を行います。
参考URL:セミ・ダイナミック補正(国土地理院HP内)
No.10 ⇒2
ア.「鉛直軸誤差」は完全に消去することができないため、「視準線誤差」
イ.「零点誤差」の消去法は「出発点に立てた標尺を終点に立てること」つまり測定回数を偶数回にする。
ウ.「大気による屈折誤差」は地表面に近いほど大気密度が大きくなり、生じる光の屈折誤差であるため、地表面付近の視準を避けることにより小さくできます。
エ.観測距離が長くなるほど、当然誤差は大きくなるため、比例
オ.「球差による誤差」は「視準線誤差」と同様、レベルと標尺を同距離にすることで消去できる。
No.16 ⇒4
1.正しい
2.正しい。計曲線は主曲線5本目ごとに太線で表されます。
3.正しい
4.誤り。急な傾斜は、短い距離で高低差が大きいということなので、等高線の間隔は短くなります。
5.正しい。くぼんだ土地(おう地)の場合があります。
No.18 ⇒5
2017年度とほぼ同様の出題です。
a.正しい。航空機を用いて空中から撮影するので、当然範囲は広く測量ができます。
b.正しい
c.誤り。撮影高度が高いと地表から距離が離れるので、当然撮影範囲は広くなります。
d.正しい
e.誤り。地上画素寸法は撮影高度の影響を受けるため、起伏があれば一定にはなりません。
No.20 ⇒1
ア・イは「車載写真レーザ測量」の構成に関する問題のため、覚えているかどうか。
一方、ウ・エは常識的に正解を導き出せます。
ウ.空中からの撮影に比べると、車で移動しながらの撮影になるため狭い範囲ですが、その分近距離で精度は上がります。
エ.地上から車で撮影するもので、衛星などを使用しているわけではないため、「計測車両からの視通」
⇒ウ・エから正解は「1」と分かります。
No.22 ⇒5
1.正しい
参考URL:日本での位置の基準となる測地系⇒平面直角座標系(国土地理院HP内)
2.正しい。ユニバーサル横メルカトル図法は国土地理院の中縮尺の地図(1万分1~20万分1)に使用されています。
3.正しい。「平面直角座標系=19」は暗記ですね。
参考URL:日本での位置の基準となる測地系⇒平面直角座標系(国土地理院HP内)
4.正しい
5.誤り。「角度+距離」「距離+面積」は◎、「角度+面積」は×でしたね。
No.23 ⇒4
a. 正しい
b. 正しい。
「縮尺が小さい=広範囲を小さい面で描写する」ため、転位及び取捨選択を活用します。
c. 誤り
d. 誤り
e. 正しい
No.24 ⇒3
1.正しい。
2.正しい
3.誤り。数値地形モデル(DTM)は植生や建築物などを取り除いた地表そのもののモデルであるため、高さを活用するのには適さない。
4.正しい
5.正しい
No.28 ⇒4
1.正しい。
2.正しい。河心線の接線に対して直角方向、かつ河心線に対して200M間隔。
3.正しい。平地は3級、山地は4級。
4.誤り。陸部は横断測量、水部は深浅測量。
5.正しい