事務所や店舗を持つ事業者にとって、掃除・清掃は必要不可欠です。
清掃業者に委託する場合もあれば、従業員がドラッグストア等で掃除用品を購入する場合もあるかと思います。
今回は、事業活動に必要な「清掃」に関する勘定科目について解説していきます。
目次
1.掃除・清掃に係る費用の種類
事業活動における掃除・清掃費用とはどういったものがあるでしょうか。
- 清掃業者への委託料
- ドラッグストア等で購入した掃除用品
- ゴミ処理券の購入費用
- ビルの共用部分の清掃費用
様々なケースが想定されますが、今回は上記4点について解説していきます。
2.清掃業者への委託料の勘定科目は?
清掃業者に委託した場合には、
雑費
で計上するケースが多いです。
筆者が見てきた企業様の中には、販管費に「事務所維持費」という科目を設定している企業様もありました。
基本的には販管費でかつ継続的に使用していれば、どの科目でもさほど問題ではないでしょう。
<例題>
店舗の清掃のため、清掃業者に税込110,000円を支払った。
借方 | 貸方 | ||
雑費 | 100,000 | 現預金 | 110,000 |
仮払消費税 | 10,000 |
3.ドラッグストア等で購入した掃除用品の勘定科目は?
ドラッグストア等で従業員が掃除用品を購入するケースでは、経費精算での購入になることが多いと思います。
そのため、他の経費精算の購入で使われる、
消耗品費
で計上するのが良いでしょう。
ただし、清掃業者に委託した場合との整合性を重視する方針でしたら、
雑費
としても良いと思います。
いずれにしても、会社としてルールを決めて継続的に統一運用することが大切です。
<例題>
店舗の清掃のため、ドラッグストアで掃除用品を税込11,000円を購入し、経費精算を行った。
借方 | 貸方 | ||
消耗品費 | 10,000 | 未払金 | 11,000 |
仮払消費税 | 1,000 |
4.ゴミ処理券の購入費用の勘定科目は?
ゴミ処理券の会計処理については、以下の記事で詳しく解説していますのでご参照ください。
5.ビルの共用部分の清掃費用の勘定科目は?
ビルの共用部分の清掃費用については、賃料等と一緒にビルの貸主から請求されると思います。
こちらは、
共益費
として計上するのが一般的です。
<例題>
本社ビルの共用部分の清掃費用として税込550,000円を支払った。
借方 | 貸方 | ||
共益費 | 500,000 | 現預金 | 550,000 |
仮払消費税 | 50,000 |
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、清掃・掃除に係る費用の会計処理について解説しました。
基本的にはそこまで高額ではなく、販管費であることから「必ずこうしなければならない」という決まりはありません。
経理部門が会社内でしっかりとルールを作って、経費精算などで従業員が科目を間違えないような運用にすることが重要です。
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