第二種電気工事士の難易度は低い?仕事だけでなく自身の知識にも!
目次
第二種電気工事士の難易度は?勉強方法は?
<第二種電気工事士の難易度>
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
1日1時間程度の勉強で1~3ヶ月
過去の合格率・合格者数推移
国家資格としてはかなり高い合格率です。受験資格がないことからも、難易度は低いといえるでしょう。
一方で受験者数はここ数年安定傾向にあり、受験者数が年間10万人を超える大人気資格です。
第二種電気工事士試験科目
参考・引用URL:https://www.shiken.or.jp/examination/e-construction02.html(検定公式HP)
第二種電気工事士の試験範囲は、一般的な電気に関する知識と、第二種の業務範囲である「一般用電気(家庭用)」の実技に関する知識が問われます。
第二種電気工事士試験の勉強方法は?
第二種電気工事士試験の過去の傾向からすると、
過去問から多く出題されます。
そのため、テキストを一生懸命に読み込むよりも、過去問を繰り返し解くことが合格へのチカミチです。
試験勉強が得意な方:問題集のみで、不足するところはインターネットで検索すれば理解できます。
勉強が得意でない方:テキストも購入し、問題集で過去問を解きながら、テキストで確認するのがよいでしょう。
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第二種電気工事士ってどんな資格?
資格の位置づけ
第二種電気工事士は、経済産業省が認定し、都道府県が交付する国家資格です。
「電気工事士法」という法律により、電気工事士の資格がない者は、
① 一般用電気工作物(600ボルト以下)
② 自家用電気工作物(500kW未満)
の工事ができません。
これらの工事は、電気工事士の独占業務なのです。
なお、
二種:① 一般用電気工作物
一種:① 一般用電気工作物および②自家用電気工作物
の工事が可能です。
第二種電気工事士試験の受験資格とは?
受験資格はありません。
どなたでも受験できます。
第二種電気工事士って役に立つの?その業務とは?
電気工事会社への就職
あなたも生活するうえで、電気をたくさん使っているかと思います。
その中で、例えばエアコンや冷蔵庫を設置・修理するときに、電気屋さんを呼んだことがあるのではないでしょうか。
それがまさに「電気工事士」です。
ヤマダ電機やビックカメラといった大型電気量販店で購入する際、「配送・設置サービス」なんかがついてくることがあります。
そこで配送・設置してくれるのは、量販店の方ではなく、そこから委託派遣されている「電気工事会社」の社員であることがほとんどです。
第二種電気工事士の範囲が「家庭用」ですので、主にこういった家庭用電気機器の工事がメインになってきます。
他にも、新築・リフォームなどの工事の際に、建築会社・工務店などからの依頼により工事を行うこともあります。
基本的には室内の作業がメインにはなりますが、重いものを運んだり、車で依頼の現場まで移動したりと、かなりアクティブな仕事にはなってきます。
多少の体力は求められます。
ビル・鉄道などに携わる第一種電気工事士へのステップとして
第二種は家庭用のみですので、範囲は限られてきます。
家庭用電気工事の需要がなくなることは考えにくいので、仕事がなくなることはありませんが、キャリアアップは考えたいものですね。
そういったあなたにおススメなのが、大規模な工事(ビル・鉄道など)に携わる電気工事会社に就職し、まずは家庭用電気工事や、見習いとして経験を積んだうえで、第一種電気工事士を目指すという方法です。
第一種電気工事士も受験資格はありませんが、登録には5年の実務経験が必要になります。
そのため、まずは二種を取得し、現場経験をしっかり積み、ゆくゆくは第一種電気工事士資格と取得し、大規模な電気工事に携わるというのが、電気工事士の王道ルートのようです。
ご自身の電化製品等に関する知識習得のため
電気はあまりにも身近で、私たちは誰でも日々その恩恵を受けて生きています。
しかし、一歩使い方を誤ると、漏電や感電といった災害を引き起こす危険なものでもあります。
「工事」というイベントでなくても、ちょっとした模様替え(配置換え)や、コンセントやアースの差し替えなど、電気工事士を呼ぶほどではないものの、「電気に触れる」機会は数多くあるかと思います。
そういった日常生活において、災害のリスクを少しでも小さくするために、「第二種電気工事士」の資格を取得するのもいいかもしれません。
日常生活における活動の専門性を高める、自己研鑽としても有効な資格です。
第二種電気工事士の求人は?年収は?
電気工事を請け負う工事店は多いため、常に一定の求人があります。
ただし、基本的には中小零細企業がほとんどのため、それほどの年収・福利厚生は期待できません。
個人の能力にもよりますが、まずは300~500万が相場のようです。
第二種電気工事士で独立できる?
第二種電気工事士として独立することは不可能ではありません。
しかしそれにはいくつかの問題があります。
① 第二種のみでは知識・経験・業務範囲が不安
② 工事だけでなく営業を自ら行わなければならない
③ 電気工事には工具・器具などが必要で、まずは投資しなければならない
これらが代表的な問題点です。
①②は独立する以上、ある程度すべきかと思いますが、③の投資は独立において大きなポイントになってきます。
独立・開業の鉄則は「事前投資をなるべく抑えること」です。
余剰資金があれば、仮に事業が失敗しても貯金を失うだけで済みますが、借金をして投資をする場合には注意が必要です。
しっかりと事業計画を立てて、確実な回収可能性がないと、独立・開業は厳しいでしょう。
第二種電気工事士試験を検討する方におススメの資格
ビルメンテナンスを極めるなら!
「電気管理」のステップアップを図るなら!
超難関エネルギー管理士で大幅ステップアップ!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
第二種電気工事士は、独占業務のある国家資格としては比較的簡単に取得できる資格です。
また、求人も少なくないため、職探しには向いています。第一種電気工事士へのステップもあるため、将来性も悪くありません。
未経験の第二種電気工事士では、そこまで給与は高くありませんが、5年間スキルアップ期間として割り切って、第一種合格を並行して目指すのが良いかもしれません。
また、電気に関する知識習得のため、個人的には仕事関係なくいつか私も受験してみたい資格です。