商業経済検定の難易度は?学生だけでなく社会人にも学んでほしい試験!
目次
商業経済検定の難易度は?
過去の合格率・合格者数推移
毎年10万人近くが受験する人気検定です。
高校生が多く受験することと、1科目1,300円という資格試験にしては破格の安さがポイントでしょうか。
商業経済検定試験科目
商業経済検定ってどんな資格?
資格の位置づけ
商業経済検定は、公益財団法人全国商業高等学校協会が主催する民間資格です。
独占業務はなく、知識を習得し、それを対外的にアピールするための検定です。
商業・経済に関する基礎的な知識が問われる検定で、商業高校の高校生や経済学部・商学部などの大学生が、授業での知識を確認・定着させるために多く受験しています。
試験範囲は、マーケティングといったミクロ経済学から、経済市場といったマクロ経済学まで網羅しているほか、法律や金融まで、幅広くカバーしています。
現在の我が国の義務教育では、「商業・経済」に関するカリキュラムはほとんどありません。
しかし、そのほとんどが、将来いわゆるサラリーマンや民間経営者として、「商業・経済」にかかわる仕事をします。
商業高校や経済学部などで、しっかりと商業・経済学ぶ学生はまだよいのですが、そうでない学生が大半です。
そういった方々が義務教育で不足した「商業・経済」に関する知識を習得するうえでも、非常に有益な検定試験と言えるでしょう。
商業経済検定の受験資格とは?
受験資格はありません。
どなたでも受験できます。
商業経済検定って役に立つの?就職に有利?仕事でどう活きる?
商業経済検定は業務独占資格ではなく、知識の習得とそれをアピールするための検定です。
そのため、特定の仕事で活かされるのではなく、「ビジネスマン」として働くすべての方に効果があります。
具体的にどのような場面で役に立つのか、見ていきましょう。
高校や大学入試の推薦・面接でのアピールに
メインターゲットが学生の試験ですので、「商業・経済」に関する資格を取得しているということは大変アピールになります。
特に、高校受験においては、商業高校などでなく、偏差値70以上の難関校を受験する場合において、かなりのアピールになります。
英検や漢検といった資格と違い、「受験科目にない分野」を学習しているということで、「意欲的な学習姿勢」が見られますし、「商業・経済」といった将来を見据えた学習をしているという前向きな姿勢がうかがえます。
もちろんただのアピール目的だけではなく、将来優秀なビジネスマンになるために、中高生の段階でビジネスの基礎を学習しているということは、同世代のライバルの一歩先を行けることでしょう。
新卒採用の就職活動でのアピールに
就職活動においてももちろんアピールになります。特に金融業界や商社などでは、その知識は大前提になってきます。
ただし、効果が得られるのは「新卒採用」に限られます。
「中途採用」は即戦力が期待されますので、机上の知識より「実務経験」が採用のカギになります。
まったく無意味とは言いませんが、商業経済検定の資格をメインでアピールすることは大変危険です。あくまで実務経験をアピールしましょう。
一方で新卒採用では、実務経験はないことが前提ですので、商業経済検定の保有が「ポテンシャルの高さ」を印象付けてくれます。
学生時代の活動とのバランスを考えながら、ビジネスへの興味・関心としてこの検定を結び付けてアピールしていきましょう。
学生起業を目指す大学生が事前準備として
昨今ネットビジネスの普及などによって、学生時代から起業する若者が増えています。これ自体は日本経済にとって大変素晴らしいことです。
しかし、経済学部や商学部などで、ビジネスの基礎知識を学ぶことなく、起業家の自叙伝や自己啓発本などを読んだだけで起業を志してしまうことは大変リスキーです。
商業経済検定すべての科目でなくても、「マーケティング」「経済活動と法」だけでも学習することをおススメします。
社会人として経験を積んだ後に初心に帰って商業・経済を学びなおす!
社会人になり、ビジネスの実務を経験することは何よりの学習です。
しかし実務に打ち込んでいると、ついビジネスの原則・理論を忘れて、目の前の課題にばかり目を向けてしまいがちです。また最悪のケースでは、実は法を犯していたなんてこともありえます。
そんなときに、商業経済検定でビジネスの基礎を学びなおして、今後の仕事に活かしていくことはとても大切です。
営業社員が「経済活動と法」を・・・
営業推進部門が「マーケティング」を・・・
今後のキャリアを考え直す時に「ビジネス経済」を学んで、社会における自分の役割をもう一度見つめ直す・・・
などなど、商業経済検定の活かし方はビジネスマンの数だけあるといっても良いでしょう。
まずは無料公開されている過去問を手に取って、自分の知らないこと・自分に役立てることがないか見てみてはいかがでしょう。
参考URL:商業経済検定試験 過去問題(検定公式HP)
商業・経済を学ばなかったビジネスマンが独立する前に!
もしあなたが独立・開業を考えていて、学生時代に商業・経済の学習をしていなかったとしたら、ぜひ商業経済検定を受験することをおススメします。
いまが会社員である場合、ビジネス経済に関する知識がなくても、「あなたの会社」が運営してくれているから問題がないのです。
しかし、その主体が「あなた」に変わった瞬間、話は変わります。
何を始めるかというスタートのマクロ経済学から、実際のマーケティングを行うためのミクロ経済学、正しく会社を運営するためのビジネス法務まで、すべて経営者が把握している必要があります。
そこまでガッツリ難しい内容が網羅されている訳ではないので、経営コンサルタントとして活躍するには不十分ですが、経営者として最低限の知識を習得するにはお手頃な検定です。
商業経済検定で独立できる?
商業経済検定は業務独占資格ではないため、この資格を使って何かをすることはありません。
あくまで、「独立・開業」にあたりビジネスに関する最低限の知識を得る、という目的で使いましょう。
なお、「経営コンサルタント」として独立する場合には、当検定の知識のみでは不十分です。専門の資格を次章で解説します。
商業経済検定を目指す人におススメの資格
企業コンサルタントとして活躍したいなら!
より高度で実務に近い商業・経済を学びたいなら!
経営において法務知識は必須!より質の高い経営コンサルを目指すなら!
ビジネスに会計知識は必須!3級でいいので簿記は取りましょう
おわりに
いかがでしたでしょうか?
商業経済検定は学生を中心に毎年10万人近くが受験する人気の検定です。
義務教育で商業・経済はほとんど教えられないため、ここを学ばずに社会人・ビジネスマンになっている方が多くいます。私もその一人でした。
実務経験のみでも十分活躍することは可能です。しかしその一歩先に進もうとしたときに、机上の理論はとても重要になってきます。
当検定のメリットは、そこまで難易度が高くなく、基礎的な内容をサクッとおさらいできる点です。
もし商業経済検定を学習して、商業・経済の学習があなたにとって必要であると思ったのなら、「経営学検定」など、高難易度の資格を受験してみても良いでしょう。
まずは第一歩目として「商業経済検定」を検討してみてはいかがでしょう。